海上自衛隊の護衛艦などを建造した浦賀ドック 眠っていた「会社案内」初公開 神奈川・横須賀

1950年代に横須賀市立浦賀中の教員が制作した「スライドシナリオ 船の出来るまで」

 往時の浦賀ドックの様子を伝える貴重な“会社案内”が、神奈川県横須賀市の浦賀コミュニティセンター分館(同市浦賀7丁目)に眠っていた。1950年代に市立浦賀中の教員が生徒にドックについて学んでもらおうと制作した教材だ。同館で6月30日まで開催中の企画展で初公開している。

 1899(明治32)年に完成した浦賀ドックは、2003年に閉じるまで旧日本海軍の駆逐艦や海上自衛隊の護衛艦、民間の商船などを建造していた。教材が作られた当時の浦賀中では、卒業後にドックに就職する生徒が多く、地元産業を紹介するために授業などで活用されたとみられる。

 企画展では教材の主な部分をパネルにして公開しているほか、皇太子時代の上皇さまと美智子さまが出席した84年の「日本丸」進水式の映像なども見られる。

 入場無料。午前9時から午後5時まで。

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