アメリカ代表の東京五輪出場が決定 米大陸予選を全勝で突破

日本時間6月6日、アメリカ代表はベネズエラ代表に4対2で勝利し、アメリカ大陸予選を全勝で突破して東京五輪出場を決めた。先発したカージナルスの有望株マシュー・リバトーアが5回途中4安打1失点と試合を作り、2番手のブランドン・ディクソンを挟んで3番手のエドウィン・ジャクソンは2回無安打無失点、4番手のデービッド・ロバーソンは1回無安打無失点の好投。打線では3番のトッド・フレイジャーが7回裏のソロ本塁打を含む4打数4安打2打点の活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献した。

今回のアメリカ大陸予選はアメリカ、ドミニカ共和国、ニカラグア、プエルトリコ、ベネズエラ、カナダ、キューバ、コロンビアの8チームが出場。1位になると自動的に東京五輪出場が決定し、2位と3位のチームは今月メキシコで行われる予定の世界最終予選に出場する権利を獲得する。

アメリカ代表は、ドミニカ共和国、ニカラグア、プエルトリコと同組になったオープニング・ラウンドのグループAを全勝で突破(プエルトリコ戦は悪天候によりキャンセル)。アメリカ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、カナダの4チームがスーパー・ラウンドへの進出を決め、ニカラグア、プエルトリコ、キューバ、コロンビアの4チームは東京五輪出場の可能性が消滅した。

スーパー・ラウンドにはオープニング・ラウンドの勝敗が持ち越されるため、アメリカはドミニカ共和国、ベネズエラはカナダに勝利した状態でスーパー・ラウンドの戦いをスタート。日本時間6月5日はドミニカ共和国がベネズエラ、アメリカがカナダを破り、アメリカは「勝てば東京五輪出場決定」という状態でベネズエラとの最終戦を迎えていた。

アメリカは3回表にエルナン・ペレスのソロ本塁打で先制を許したものの、4回裏にエリック・フィリアの2ラン本塁打で逆転に成功。5回裏にフレイジャーのタイムリー二塁打で1点を追加し、6回表にラモン・フローレスのタイムリー二塁打で1点を返されたが、7回裏にフレイジャーのソロ本塁打でリードを2点に広げ、そのリードを救援陣が守り抜いた。

この結果、1位のアメリカは東京五輪出場が決定。2位のドミニカ共和国と3位のベネズエラが世界最終予選に出場することになった。

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