内村航平「もうね、ダメです」史上2人目の4大会連続五輪もミスで僅差に

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 鉄棒の演技を終えて声援に応える内村航平(撮影・堀内翔)

 「体操・全日本種目別選手権」(6日、高崎アリーナ)

 東京五輪の国内代表選考会がすべて終了し、個人枠1枠を巡る争いで暫定トップで迎えた内村航平(32)=ジョイカル=は、鉄棒でH難度ブレトシュナイダーを含めたすべての離れ技を成功させ、15.100点の2位につけた。この結果、体操ニッポン史上2人目となる4大会連続五輪代表入りを決めた。

 ただ、この日の演技では離れ技以外にミスが出て、代表を争った跳馬の米倉英信と、代表選考のためのポイントが並ぶ事態になりタイブレークで内村が代表兼を獲得した。このことから、場内インタビューでは反省の言葉を並べた。

 喜びを聞かれても、「もうね、ダメです。ポイントで競っていた米倉選手に、すごく申し訳ないというか。代表を勝ち取るんだったら、しっかり演技でいい演技をして勝ち取りたかったんですけど。僕自身は今日の鉄棒は全然納得いっていなくて。オリンピックには行けないなと着地した時に思っていたので。それで行けたよと言われても、うれしいというよりかは、『これで行っていいのだろうというか』という気持ちが大きくて」と複雑な心境だったと明かした。米倉には「本当に申し訳ない」と声をかけたという。

 東京五輪へ、「今日の鉄棒じゃレジェンドとかキングって言えないですよね。もっともっと練習しないといけないと思うし」と決意を新たにし、「今までの経験とか下の代に伝えていかないといけない」と役割を全うしていくことを誓った。

 内村は個人総合2連覇を達成した16年リオ五輪以降、度重なる怪我に苦しみ、昨年から鉄棒に絞って東京五輪を狙うことを表明。落下の危険性が伴う鉄棒の種目で、大技ブレトシュナイダーを組み込みながら、4月全日本選手権予選、決勝、5月のNHK杯、そして今回の種目別予選、決勝と選考5演技で圧巻の演技を見せ続け、自国開催の夢舞台切符を掴んだ。