「雨でお空の水はなくならないの?」斬新な園児の質問 気象予報士が答える「本」

今年の初夏は、太陽の元気がいまひとつ…。5月の北海道は例年だと、一年で最も晴天率が高いのですが、札幌の雨日数(降水0.5ミリ以上)は17日で、月の半分以上も。

こんなに雨ばかり降る5月は、1945年以降、76年ぶりのことでした。

先日、幼稚園児から質問を受ける機会がありました。

「あめで、おそらのみずが、なくならないの?」
菅井:「海から水をもらっているから大丈夫なの」

と答えてみたのですが、

園児:「うみはしたにあって、そらはうえにあるのに、どうして?」
鋭い質問が続きます。

菅井:「こんど、お風呂場で説明するね」

突拍子のないことを提案したのは、上昇気流や水蒸気はさすがに5歳の女の子には難しいと思ったため。

モクモクの湯気に包まれて、天井から水滴が落ちてくるような浴室だったら、説明もしやすく、園児もわかりやすいかもしれないと思ったからです。

約束がかなうといいのですが。

子どもの「どうして?」は、お天気科学の本質を問うことが多いですよね。
小学生から大人まで、楽しく読んでいただきたくて、このたび本を出版しました。

「みんなが知りたい!気象のしくみ 身近な天気から世界の異常気象まで」(メイツ出版)

おうち時間にご家族でいかがでしょう。
気象予報士の資格に興味のある方も、1冊目の教科書としてもお役に立てるかもしれません。よろしくお願いします。

みちゅと一緒にパチリ。「お天気に興味を持ってくれるとうれしいです」

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