仮面女子の最年長・雪乃しほり卒業 最後のメッセージは「酒は飲んでも飲まれるな」

仮面女子スチームガールズ(左から宮瀬みあ、水野ふえ、猪狩ともか、小島夕佳、雪乃しほり、美音咲月、大鈴はるみ、陽向こはる、橋本友梨英)

アイドルグループ「仮面女子」の最年長メンバー・雪乃しほり(30=スチームガールズ)が6日、東京・秋葉原の仮面女子カフェ1&2部で卒業公演を行った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、延期されていた卒業公演をようやく開催。

全てをを終え仮面を置いた雪乃は「1部は生誕祭みたいな感じでにぎやかに終わることができたんですけど、2部は最後の最後なので感極まってしまった。それでも、登場の場面でスチームガンのガスがプスップスッって感じで…。そういう星のもとに生まれたんでしょうね。笑ってもらえて私らしい卒業式になりました。みんなを笑顔にできたのかな」振り返った。

両部を通してスチガ全曲をパフォーマンス。最後は仮面女子の代表曲「夏だね☆」を選んだ。

「私が仮面女子生で初めてを見たときに初代センターの立花あんなちゃんがボート航海で歌っているシーンにとても感動したんです。だから『夏だね☆』の落ちサビは自分が卒業するときのためにとっておこうと決めていた」

コロナ禍でのライブとあってゴムボートに乗って客席を周遊とはいかずステージ前方でのパフォーマンスだったが「後ろの方の方々までハッキリ見えてうれしかった」と満足げに振り返った。

事務所のオーディションに落ち、見習い生からのスタート。研究生として2015年10月にステージデビュー。長い候補生生活を経て18年1月に仮面女子の正規メンバーに昇格した。昨年の生誕祭で「30歳までアイドルを続ける」と宣言。その後、卒業を発表したが、コロナの影響で卒業が延期になり30歳4か月で卒業式を迎えた。

「研究生・候補生時代にはきつかったことは一杯ありますが、乗り越えてしまえば、今はいとおしく楽しかった日々です。ラジオや声の仕事もいただきましたが、仮面女子になる夢がかない、3年活動できたことは本当に幸せでした」とアイドル生活を振り返った。

最年長として“しほ姉”と慕われてきたが「自分ではドジばっかりでみんなに支えられてきた」と謙遜しつつ、後輩には「出番直前の円陣くらいしっかりやろうよ!なかなか全員揃わない」とゲキを飛ばした。

この日の2ステージに全て出演した猪狩ともか(29)が「30歳オーバーの出産になると思うんですけど、経験談を教えていただきたいので早く」と即婚活をプッシュすると「まず相手探しから」とニッコリ。大鈴はるみ(21)から「飲みすぎないで」とクギを刺されると、雪乃は「飲み過ぎは本当にダメ。お酒の失敗はよくあるから」と真顔で語る。アイドル最後のメッセージとして「酒は飲んでも飲まれるな」を後輩に贈った。

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