右膝負傷のマリナーズ・菊池 サービス監督は「動きに問題はない」

右膝に打球が直撃した菊池(ロイター=USA TODAY)

マリナーズのスコット・サービス監督は6日(日本時間7日)のオンライン会見で5日(同6日)のエンゼルス戦で打球を右膝に受けて負傷退場した菊池雄星投手(29)の状態について、「今朝から球場に来ているが、恐らく我々が予想していたよりもかなりいい状態だった。膝には少し腫れがあって治療を受けているが、動きに問題はなく、松葉づえも使っていない」と説明した。

菊池はエンゼルス戦で初回に大谷翔平投手(26)に中越えに先制の特大16号を被弾するも4回まで2失点8三振と力投し逆転を呼び込んだ。しかし、アクシデントに襲われる。5回無死一塁でフレッチャーが放った94・7マイル(約152キロ)の痛烈なゴロを右膝の内側に受け、その場に倒れこんだ。グラウンドを転がったボールを処理した捕手が一塁へ悪送球して一走が生還。さらにレンドンの適時打で1点を失い5―4とされると6回に2点を失って逆転を許し、結局5―12で大敗した。

サービス監督は右膝打撲と診断された菊池について「予定している次の登板までは時間があるので、彼の状態がどうなっていくのか見守っていかないといけない」とも語った。

今季の菊池は、カットボールと最速98・5マイル(約158・6キロ)の直球を軸に、ここまで11試合に先発して3勝3敗、防御率3・92。勝利数は先発陣で3位だが、8度のクオリティースタート(6回以上投げ、自責点3以下)はチームトップと安定感は抜群だ。チームは驚異的な回復を見せてくれることに期待している。

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