松浦・早坂組(谷地)、耐えてV

県高校総体、カヌー男子K2

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〈カヌースプリント男子カヤックペア500メートル決勝〉優勝した谷地の(手前右から)早坂隼、松浦永弥=西川町・月山湖カヌースプリント競技場

 県高校総合体育大会は主会期第3日の6日、県内各地で19競技を行い、カヌースプリント(500メートル)のカヤックペアで男子は松浦永弥・早坂隼(谷地)が優勝した。早坂はこの日の同フォア、前日の同シングルと合わせて3冠に輝いた。女子の同ペアは芦野ことね・矢嶋悠里(同)が制した。

 ソフトテニス団体の男子は羽黒が危なげない試合運びで頂点に立ち、女子も羽黒が制覇。アーチェリー団体は鶴岡南が男女そろって栄冠を勝ち取った。

 弓道女子団体の山形西は40年ぶりの戴冠で、サッカー男子は東海大山形が23年ぶりに1位となった。剣道女子団体の山形商、バスケットボール男子とフェンシング男子団体の米沢中央はそれぞれ初優勝を果たした。

体力の限界-最後は気持ち  【ハイライト】カヌースプリントの男子カヤックペア500メートルは谷地の松浦永弥・早坂隼が制した。中学以来3年ぶりにペアを組んだ2人は、終盤の接戦を耐え抜いて頂点をつかみ、「このペアだからここまで来られた。全国高校総体では絶対に優勝する」。声をそろえて大舞台を見据えた。

 序盤は息の合ったパドリングで抜け出したものの、後半は疲れからペースが乱れて失速。終盤に差し掛かる頃には、2人が「技術を高め合っている」と話す同じ高校の佐藤天真・佐藤仁法組に肉薄された。体は限界を迎えていたというが、最後は気持ちの勝負で首位を守り切った。早坂は「疲れが出る終盤にもっとスピードを上げていかなければ」と課題を冷静に見つめ直した。

 ともに河北中出身で、中学1年の時に初めてペアを組んだ。早坂は「当時はけんかばかり。性格が全然合わないと思っていたが、いつの間にか何でも話せる仲間になった」と振り返る。3年時は全国中学生大会の同種目で2位に入ったが、タッチの差で優勝を逃した悔しさが今でも忘れられない。

 高校ではカヤックシングルのタイムでペアを決めており、伸び悩んだ早坂がチーム上位の松浦と組むことはなかった。早坂が徐々に実力を付け、2人は3年生になって初めて高校でペアを組んだ。心残りだった全国優勝へ、リベンジの機会をつかんだ2人。松浦は「中学時代の因縁がある。優勝するしかない」と奮い立つ。3年前に成し遂げられなかった悲願達成に燃えている。