〈動画あり〉地球環境保護へ思い 漂着物集めランプ製作 もの作る楽しさも学ぶ 県建築士会上越支部と上越総合技術高 

 県建築士会上越支部(山岸栄一支部長)は5日、上越総合技術高の生徒とともに、「建築士の日」記念事業として、海岸漂着物を集めて加工し、オリジナルランプを製作した。

午前中は素材集めとごみ拾い。完成図を想像し、流木などを吟味した(上越市の船見公園で)

 昭和25年7月1日の建築士法施行にちなんで、同日は建築士の活動を社会にPRし、意識を新たにする日としている。上越支部ではこれまでにも、関連イベントの写真展で上越総合技術高の生徒が展示の仕方を考え編集を行っている。

 同日は上越支部の会員と、上越総合技術高の建築設計部員ら約20人が参加。午前中は、上越市の船見公園付近の海岸で材料集めを兼ねたごみ拾いを行い、午後からは上越総合技術高で製作作業に当たった。参加者は素材を組み合わせ、接着、くぎ打ち、はめ込み、ねじなど、思い思いの技法で組み立て。漂着物の形を生かした設計に苦心しながらも、個性豊かな作品を完成させた。

午後からは製作作業。作り方も完成形も、個性豊かなランプが完成した(上越総合技術高で)

 長谷川鈴奈さん(3年)は「いちから材料を自分で集めて作るのは初めてで、良い経験になった」と感想。次回のイベントでは指導役を務めるため「一緒に楽しみながら製作できるよう、頑張りたい」と話した。

 県建築士会の田中隆司会長(65)は「自然環境保護について、建築も意識して取り組んでいる。きょうの活動を通じて、生徒たちが地域や自然について考えるきっかけになれば」と願った。

 同支部では8月にも、漂着物によるランプ製作を予定。市民を対象に、海岸での素材集めから行う。完成品は、市内のライトアップイベントで展示する。

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