日本初、オルセーで絶大な人気を誇る動物彫刻の代表作家フランソワ・ポンポン展が開催決定!

『フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家』が2021年7月10日(土)~9月5日(日)に京都市京セラ美術館(京都市左京区)にて開催されます。 チケットはカンフェティにて発売中。 本展は、 ポンポン初期の作品から1922年のサロンで大絶賛を受けた代表作≪シロクマ≫を生み出し、 名声を確立していくまでの彼の作品と生涯の魅力に迫る。 当展覧会は、 ポンポンの本国フランスからの特別出品として、 ポンポンが建築と彫刻の基礎を学んだ美術学校があり、 ポンポン最大の支援者であったディジョン市のディジョン美術館、 出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館、 パリのオルセー美術館、 そして国内でまとまった数のコレクションをもつ群馬県立館林美術館の約90点の作品で構成、 彼の制作の全貌をたどる日本初の回顧展。 ポンポンの展覧会は、 フランスでは1994年の回顧展の後は大規模なものはなく、 日本では群馬県立館林美術館にて2008年にコレクションによる特別展示を行ったのみで、 海外から作品を借用して構成する展覧会は今回初めて。 本展は国内外ともに久々のフランソワ・ポンポン展となり、 フランスの所蔵館や関係者からも期待が寄せられている。

<日本初のフランソワ・ポンポン回顧展>

ポンポンが彫刻家として認められたのは、 晩年の1922年、 67歳の時。 サロン・ドートンヌにて長さ2.5mの大きな石膏の≪シロクマ≫を出品、 しなやかで力強い生命感と、 堂々とした安定感をもったこの作品は初めて高く評価された。 また、 愛好者向けに作られた卓上サイズの≪シロクマ≫がアール・デコ様式の室内に調和する動物彫刻として、 注文が舞い込むように。 本展では無名時代の初期作品から、 評価された晩年に至るまでの作品を総合的に展示し、 ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることのできる、 必見の展覧会。

<《シロクマ》だけではない、 ポンポンの動物彫刻の世界>

ポンポンは、 シロクマの彫刻だけを制作していたわけではない。 自ら飼っていたペットの猫や鳩、 別荘のあったノルマンディー地方の田舎で見たアヒル、 ガチョウ、 牛や豚、 またパリの動物園で観察したキリン、 カバ、 ペリカンや鹿などを多数彫刻にしている。 ポンポンの観察眼、 動物の特性を生かした美しいフォルムも見どころ。

<ポンポンのアトリエから寄贈された作品を所蔵するディジョン美術館からの初出品>

ポンポンゆかりの地、 ディジョン。 彼が通った美術学校が創設されたのは1766年。 美術館はその付属施設として、 1787年美術学生のために作られた。 ディジョン美術館はルーヴル美術館開館よりも早い、 フランス最古の美術館の一つ。 本展覧会ではこの館が誇るコレクションの一つ、 1948年にポンポンのアトリエから寄贈された貴重な作品の数々を出品、 本邦初公開。

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