韓国は過去最大、日本のみ減少傾向...主要国の商標出願件数

今年第1四半期(1~3月)の韓国における商標出願件数が過去最大を記録したことが分かった。

6日、韓国特許庁によると、第1四半期の国内(韓国内)商標出願件数は8万576件で、前年の同じ期間(6万5千826件)より22.4%増加した。

2018年以来、韓国は商標出願の増加が続いており、昨年も新型コロナウイルスの流行にも関わらず、商標出願は前年比10.9%増加していた。

全世界的に商標出願は増加する傾向であり、米国・中国、欧州などでも出願数は増加している。一方で、主要国では日本のみ減少傾向にあり、日本の昨年の同出願数は前年同期比で‐25.2%の減少となったことが分かった。

韓国で出願件数が最も多い分野は、インターネット・モバイル通販業などであり、前年同期比で3,349件に増え、34.9%の増加率を見せた。デジタル・非対面経済の成長によりオンライン事業者が増えたためとみられる。

最近5年間におけるサービス業分野の出願増加率(平均12.1%)は、商品分野の出願増加率(平均7.7%)よりも高いことが分かった。

商標制度に対する認識が高まったことも出願の増加の一因として挙げられる。

昨年は韓国で第三者の模倣出願によるトラブルが複数発生したことも商標出願の重要性と商標制度に対する認識を高めたものとみられる。

モク・ソンホ特許庁商標デザイン審査局長は、「商標出願件数の増加は続くものと思われる」とし「本人が希望する商標が登録されるためには、事業の準備段階であらかじめ出願する必要がある」と述べた。

(参考記事:「韓国製薬大手が開発した新薬が米で訴訟受ける…株価急落」)

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