U―24日本代表DF板倉滉(24=フローニンゲン)が、主将のDF吉田麻也(32=サウサンプトン)が見せた“鬼抗議”を絶賛した。
7日にオンラインで取材に応じた板倉は、5日のガーナ戦で初めて揃い踏みしたオーバーエージ(OA)枠について「まずプレーですごい頼りになる。普段も積極的にコミュニケーションを取ってくれるし、みんなが絡みやすい。すごく気さく」とピッチ内外の存在感を強調した。
特にA代表でも主将を務める吉田は頼りになる存在は、ガーナ戦で強力なリーダーシップを発揮。後半26分にMF田中碧(川崎)が相手から激しいチャージを受けた際にはつかみかかって鬼の形相で猛抗議した。
板倉はその場面を振り返り「チームのことを第一に考えてくれていると普段から感じる。あの場面は味方がああやって削られて、このタイミングでケガはよくないし、すごくラフプレーだったのでそこをしっかり注意しにいくのを率先してやってくれた」と吉田のチームファーストの姿勢がイレブンにも伝わっている。
とはいえ、OAの3人とはポジションも重なるだけに負けてばかりはいられない。
「このままだと試合に出られないと思っている」と危機感をあらわにしつつ「割って入れるようにしたいし、負けないようにやりたい」とレギュラー争いに闘志を見せた。
保有元であるイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーから認められた逸材が、闘将のすごみを肌で感じつつ激烈なサバイバルでアピールを続ける覚悟だ。