『怖い絵』シリーズの著者、中野京子が贈るコンピレーション・アルバム『怖いクラシック』のコンサートが開催決定!

大ベストセラーである『怖い絵』シリーズの著者であり、2017年に上野の森美術館と兵庫県立美術館で開催され68万人を動員した『怖い絵展』の監修を務めたドイツ文学者、西洋文化史家の中野京子が監修・解説を手がけるクラシック・コンピレーション・アルバム『怖いクラシック』と、角川文庫より発売中のコラボレーション書籍「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」が、コンサート化されることが発表された。主催はららら♪クラブ実行委員会(ヴィーナスアクト、読売新聞社)で、9月19日(日)に東京文化会館で開催される。 これまで多くの美術解説書を発刊し、芸術作品を歴史的背景や人間関係から読み解く面白さを提唱した第一人者として知られている中野。コンピレショーン・アルバム『怖いクラシック』では絵画という枠を飛び越えクラシック音楽の裏に隠された「怖さ」を紐解き、制作・作曲背景に怖い逸話が潜んでいるクラシックの名曲を自ら選曲している。CDに封入されたブックレット内には、中野が書き下ろした楽曲の解説が掲載されており、また、より立体的に音楽を楽しむため、楽曲それぞれに対して、関連のある絵画が1枚ずつセレクトされ、それらの歴史的な繋がりや共通点を多面的に楽しむことができる仕掛けが施された。 コラボレーション書籍である「大人のための『怖いクラシック』オペラ篇」では「椿姫」「ホフマン物語」「カルメン」「蝶々夫人」など、コンピレーションでも取り上げたオペラ作品の楽しみ方や、原作の裏に秘められ物語や制作秘話などが綴られている。 今回発表となった『怖いクラシックコンサート』では、楽曲と共に中野本人がセレクトした絵画がスクリーンに投影され、これまで、知的好奇心をくすぐる新しい美術の楽しみ方を提唱してきた中野が自らクラシック音楽と絵画に潜む怖さの解説を行う予定だ。指揮者は国内外の公演で活躍中の三ツ橋敬子が務め、砂川涼子(ソプラノ)、谷口睦美(メゾソプラノ)、笛田博昭(テノール)、与那城敬(バリトン)という日本有数のオペラ歌手が出演する。管弦楽として東京フィルハーモニー交響楽団が名を連ねた。フルオーケストラにオペラ歌手4名を迎え、生演奏を聴きながら視覚的にも楽しめる豪華な内容となっている。 プログラムは第一部ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」やムソルグスキーの「禿山の一夜」ほか、第二部では豪華オペラ歌手を迎えて歌劇《カルメン》の名場面を抜粋。どこか聴きなじみのある有名曲が中心となる予定で、クラシックコンサート初心者にもおすすめのプログラムとなっている。 今回の発表を受けて中野は

「拙著『怖い絵』シリーズをもとに2017 年には上野と神戸で「怖い絵」展が開催、そして今度は「怖いクラシック」コンサートが行われることになりました。会場では大スクリーンに絵画を映し、関連した楽曲の生演奏。私も少し絵の解説をいたします。今回は『カルメン(抜粋)』もあるので、オペラ歌手の方々も共演してくださいます。絵と音楽を組み合わせたこのような試みは、たぶん初めてのことではないかと思います。名画の数々、東京フィルの名演奏、そして天上的な歌声を、どうぞお楽しみくださいますよう。」

とコメントをしている。ぜひ、会場で大迫力の生演奏で「怖いクラシック」を堪能してほしい。

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