【EURO展望:グループB】ベルギーの首位通過が濃厚 ロシアやデンマークが2位を争う

 タレント軍団を擁するベルギーが、グループ首位通過を果たすのは濃厚だろう。対抗するは2018ワールドカップで旋風を巻き起こしたロシアや、多土済々のデンマーク。大穴フィンランドは、どこまで猛攻に耐えられるかがポイントとなる。

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ベルギー

圧倒的得点力で順風満帆
10戦10勝予選を駆け抜け、手の内を知るロシアが初戦の相手というのも追い風に。首位通過は濃厚だが、エデン・アザールやケビン・デ・ブルイネの調子が唯一の問題だろう。

監督
ロベルト・マルティネス
FIFAランキング1位のチームを指揮するマルティネスは、ウィガンでFAカップを制覇しその名を轟かせた。大舞台でも結果を残し、狙うはEUROのタイトル獲得だ。

キープレーヤー
ロメル・ルカク
アザールがフィットネスの調整に苦しみ、デ・ブルイネがCLでケガを負ってしまった中、ルカクはインテルで充実したシーズンを過ごした。セリエAでMVPに輝いたストライカーは、攻撃を牽引してチームを高みに導けるか。

デンマーク

タレントが揃いグループ突破の可能性は十分
カタールW杯予選で3戦全勝14得点無失点と自信満々でEUROに臨む。今大会で激突するのは強敵ばかりだが、各ポジションにタレントが揃い昨年のネーションズリーグではイングランドにアップセットを演じた。

監督
キャスパー・ヒュルマン
国内でノアシェランをクラブ初のリーグ王者に導いたヒュルマンは、本来ならEURO後に指揮するはずだった2020年8月に就任。延期となったことでチャンスが到来し、母国に栄光をもたらしたい。

キープレイヤー
クリスティアン・エリクセン
攻撃の全権を握る司令塔は、チャレンジだったインテル移籍できっちりと復活を遂げた。グループ3試合が全てコペンハーゲンで行われるのも大きな助けとなり、ヨーロッパ屈指の芸術性が遺憾なく発揮されるだろう。

ロシア

実力を経験で補えば決勝トーナメント進出も
母国開催の2018W杯でベスト8に進出したロシアは、大舞台で結果を残してきた経験が大きな武器となる。重鎮が去った後の守備陣をうまく構築できれば、グループ突破も夢ではない。

監督
スタニスラフ・チェルチェソフ
W杯で上々の結果を残したチェルチェソフは、EUROでもサプライズを目論む。予選で敗れたベルギーとの初戦となり、高いモチベーションで大会に臨めるだろう。

キープレイヤー
アルテム・ジューバ
ゼニトの長身ストライカーは、予選10試合すべてに出場し平均17分に1回チャンスを創出。本戦出場の立役者となった頼れるエースだ。周りと高い連携を披露し、両足やヘディングを駆使した多彩なフィニッシュワークを誇る。

フィンランド

目の前の試合で結果を残していけば…
予選で1勝もできなかった前回大会から、フィンランドは大きく進歩しただろう。EURO2020予選で10戦18ポイントを獲得し、初のメジャートーナメントに進出した。

監督
マルック・カネルバ
学校の先生から巡り巡ってフィンランド代表監督と、異色の経歴を持つカネルバはチームを初の主要国際大会へと導いた。対話を重視するスタイルでチームを一つにまとめ上げ、ヨーロッパ屈指の強敵に立ち向かう。

キープレイヤー
テーム・プッキ
前回大会のアイスランドのようなダークホースとなるには、プッキの活躍が期待されるだろう。予選10ゴールと大爆発した得点力を発揮できれば、今大会を象徴する選手になれるはずだ。

ベルギー首位通過が濃厚のグループB Photo Alex Grimm

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