菅義偉首相(自民党総裁、衆院神奈川2区)は7日の参院決算委員会で、自民党が今国会への提出を断念する意向を示しているLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案について「法案の対応は党執行部に一任している。国民との約束を果たすよう党でしっかり取り組んでいく」と述べた。質問した立憲民主党の福山哲郎幹事長は「全くお答えいただけなかった。極めて、極めて残念だ」と語った。
同法案を巡っては、与野党の実務者が、目的と基本理念に「差別は許されない」との文言を追加する修正で合意。全会一致で今国会で成立を目指すとしていた。ただ、自民党内で一部の保守派から異論が出て、党三役が今国会への提出の見送りを決めた。