新日本プロレス7日の大阪城ホール大会で行われた第3代IWGP世界ヘビー級王者決定戦で、オカダ・カズチカ(33)が鷹木信悟(38)に敗れベルト取りに失敗した。
首を負傷したウィル・オスプレイ(28)の王座返上に伴い行われた新王者決定戦は、互いに一歩も譲らない一進一退の攻防が続いた。マネークリップで鷹木を追い詰めたオカダだったが、必殺のレインメーカーはカウンターの龍魂ラリアートで迎撃され決定打を放てない。
30分過ぎにはショートレンジラリアート2連発から再びレインメーカーを狙うが、これをかわされるとレインメーカー式パンピングボンバーで逆転を許す。ドラゴンスープレックスからスライディング式エルボーで側頭部を打ち抜かれると、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで沈められてしまった。
今年3月に新設されたIWGP世界王座に初挑戦となったオカダだが、あと一歩届かなかった。「IWGP世界に初挑戦して、凄い経験値の差というものを感じましたね。それはプロレスキャリアの経験値ではなく、今の新日本プロレストップの中で闘ってる経験値っての差ってのをすごく感じたんでね。ま、そこを、シッカリ埋めることができなかった」と潔く敗北を認めた。
「新日本プロレスのトップっていうのは甘くなかったんだなと思いましたし。まあ、すごいチャンピオンでしょう。あそこまで、僕もね、あの手この手で、しっかりと勝ちを狙っていったなかで、その上をいくわけですから」と鷹木を認める一方で「僕には縁がないベルトなのかもしれないですし」と苦笑い。「みんながね、新日本プロレスみんなが4番バッターっていうわけじゃないですから。いろんな役割があると思いますし、実質このIWGPの戦いで一番後ろになってしまいましたし。僕は、できる戦いで新日本プロレスを盛り上げていきたいと思います」と出直しを誓っていた。