沖縄で新たに104人感染、1人死亡 全国から看護師ら80人超が来県予定(6月8日朝)

 県の玉城デニー知事は7日、新型コロナウイルスの感染拡大で逼迫(ひっぱく)する医療現場を支援するため、全国知事会を通じて全国各地から看護師22人、厚生労働省を通じて全国の医療関係機関から医師3人と看護師58人がそれぞれ来県する予定だと発表した。同日の新規感染は10歳未満から90代の104人で、月曜としては過去2番目に多い。患者1人の死亡も発表された。

 7日現在、全国知事会と厚労省を通じ、看護師計12人が着任している。主に重点医療機関に配置されるほか、クラスター(感染者集団)の発生した施設に派遣する場合もある。厚労省からは県庁や保健所などの支援のため行政医師と保健師ら25人も派遣されている。

 県は5日に重症治療の専門家チーム「日本ECMOnet」から医師2人と看護師2人が派遣されると発表しており、重症・中等症患者の診療に関する助言を受け、対応強化を図る。 亡くなったのは南部保健所管内の90代女性。4月23日に陽性が判明し入院したが、5月24日に死亡が確認された。県内の死亡者数の累計は154人。

 新規感染者104人のうち推定感染経路が判明しているのは65人で、そのうち半数を超える34人が家庭内感染だった。施設内12人、知人友人9人、職場7人、飲食1人、その他2人。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は109.47人で、2位の北海道(34.55人)を大きく上回り全国最多。年代別では20代が最多の30人、60代16人、10歳未満と30代、40代で各10人などと続いた。居住地別では、那覇市が最も多く41人、浦添市と豊見城市各10人など。

 米軍関係は6日にキャンプ・ハンセン2人、キャンプ・コートニー1人、7日に嘉手納基地2人、キャンプ・ハンセン1人の感染が確認され、累計は1414人。【関連ニュース】
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