竜の守護神R・マルティネス&ロドリゲス〝早期復帰〟で反撃ムード高まる

R・マルティネス(左)とロドリゲス

ホッと一安心だろう。東京五輪米大陸予選に参加していた中日のライデル・マルティネス(24)とヤリエル・ロドリゲス(24)の2投手が8日に再来日し「早ければ今月末にも戦列復帰できる」(球団幹部)見通しとなった。

当初、球団も与田監督もR・マルティネスとロドリゲスの復帰は8月の五輪終了後までかかると覚悟していた。だが、キューバ代表が米大陸予選で1次リーグ敗退。22日からの最終予選(メキシコ)に出場することもできなくなり、史上初めて五輪出場を逃したことで想定より1か月以上早くチーム合流が可能となった。

守護神のR・マルティネスは今季17試合に登板して0勝1敗6セーブ、防御率1・08。4月24日のヤクルト戦で2失点した以外はすべて無失点に抑えている。安定感抜群のロドリゲスも先発ローテーションの一角を任せられる存在。チーム関係者は「(交流戦6セーブの)又吉や祖父江、福、谷元、橋本らが頑張っているが、R・マルチネスが帰ってくればリリーフ陣はさらに安定する。打線が打ち出せば(上位進出の)チャンスはある」と期待している。

2投手は8日に成田空港到着後、隔離タクシーで名古屋まで移動。その後、ホテルで2週間の隔離期間を経た後、23日にもチームに合流する見込み。12球団で唯一チーム防御率2点台(2・86)の強力投手陣を誇る中日が、キューバ勢の早期復帰で反撃ムードはさらに高まってきた。

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