サーフィン大原洋人が逆転五輪切符 地元開催で「どうしても出たかった」

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 東京五輪代表権を獲得した大原洋人(ISA提供)

 「サーフィン・ワールドゲームズ」(6日、エルサルバドル)

 東京五輪最終予選を兼ねて行われ、男子で五輪会場の釣ケ崎海岸がある千葉県一宮町出身の大原洋人(24)が全体4位となり五輪出場権を獲得した。条件付きで五輪代表権を持っていた村上舜(24)は敗者復活12回戦を4位で敗退し、全体6位。各国2人までの規定により五輪出場を逃した。五輪代表の五十嵐カノア(木下グループ)は2大会ぶりの銀メダルを獲得。女子で五輪代表の前田マヒナは全体8位だった。日本は団体銀メダルを獲得した。

 1枚の五輪切符を争うし烈な争いは、“直接対決”で決着した。同級生ライバルの大原と村上は、敗者復活12回戦で同組に。残り10分を切って大波を捉えた大原が8.00点を出して一気にリードすると、終盤では体を倒すレイバックから波の頂点で鋭く板を切り返すオフザリップにつなぐ豪快なロングライドで9.00点。合計を20点満点中17.00点にし、五輪代表権を獲得した。

 「五輪切符をつかめてすごくうれしい。地元で開催されるオリンピックだったのでどうしても出たかった」

 五輪会場の釣ケ崎海岸がある千葉県一宮町出身。幼少期から海は身近な存在で、小学2年から本格的にサーフィンを始めた。一宮町での五輪に、誰よりも思い入れがあった。

 簡単な夢ではなかった。19年9月には村上に五輪選考でリードされ、20年は新型コロナ禍で練習が制限された。それでも「本当にいろいろな練習をした」と向上心は忘れなかった。「先が見えない中、前を向いて一生懸命やったのが結果につながった」。努力は、大きな結果を返してくれた。

 五輪ではメダル獲得を見据えている。「地元なので、みんなが感動してもらえるような演技をして一番いい結果を出したい」。誰よりも五輪会場の波を知る男が、今夏一の熱い波乗りを見せる。