ハンドボール男子 長崎工が初優勝 創部54年 新たな歴史刻む

第73回県高校総合体育大会 第3日

©株式会社長崎新聞社

【ハンドボール男子決勝、長崎日大―長崎工】初優勝を決めて喜びを爆発させる長崎工の選手たち=佐世保市体育文化館

 長崎県高校総合体育大会第3日は7日、ハンドボール決勝が行われた。
 1982年から、長崎日大と瓊浦で占めてきた県高総体ハンドボール男子の優勝校。その歴史に長崎工が初めて名前を刻んだ。準決勝で瓊浦、決勝で長崎日大を破っての快挙に、三宅監督は「生徒たちが指導陣の情熱を超えてきてくれた。感謝しかない」と賛辞を惜しまなかった。
 今季は昨秋の長崎地区新人大会で瓊浦に競り勝って好発進した。主将で司令塔の北村、身長180センチ超のエース大杉、ポスト福田らスコアラーを擁してチーム力は高い。だが、その後2度の県大会は、決勝でそれぞれ瓊浦、長崎日大に屈した。
 この勝てない時期も、地道に攻守を磨き続けた。副主将のフローター高橋は「2年生がずっと“最後は勝ちましょう”と言ってくれて心強かった」と振り返る。3月末には、10年間指揮を執ってきた大渡前監督が異動。不安にもなったが、それまでつくられたチームの素地に、成年男子県代表でプレーしてきた三宅新監督と中村コーチが経験値をプラスした。
 迎えた県高総体。準決勝で瓊浦を延長戦の末に下して勢いに乗った。長崎日大との決勝は激しく競り合いながら、徐々にリード。3年生の果敢に攻める姿勢に1、2年生も呼応し、大杉は6得点、身長165センチのGK山下も好セーブで貢献した。
 勝利が見えてきた終盤は、残り時間を惜しむように躍動。26-22で試合終了のブザーを聞くと、全員で喜びを爆発させた。「楽しかった」。仲間の思いを代弁した北村をはじめ、晴れやかな表情の27人が、創部54年のチームにも新たな歴史を刻んだ。