佐々木蔵之介が「イチケイのカラス」最終回で竹野内豊と対峙

佐々木蔵之介が、フジテレビ系連続ドラマ「イチケイのカラス」(月曜午後9:00)の6月14日放送・最終回に出演。事件の鍵を握る政界の有力者で、大物議員を父に持つ衆議院議員の安斎高臣を演じる。

ドラマは、竹野内豊演じる東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)の型破りな刑事裁判官・入間みちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走する坂間千鶴(黒木華)らイチケイメンバーの活躍を描く物語。最終回でみちおたちが扱うのは、大学生の笹岡庸介(菅原健)が自転車事故によって起こした重過失致傷事件と、「イバタ工業」の地下鉄工事中に起きた落盤事故による業務上過失事件。その地下鉄工事とは、安斎が開発プロジェクトリーダーを務める大型複合施設に関連するものだった。

納期に間に合わせるために「イバタ工業」が深夜に違法な工事を行い、機材搬入用のガードフェンスを路上に置いたことが自転車事故の一因となった可能性が浮上し、二つの事件は併合して審理されることになる。落盤事故で亡くなった本庄昭(大西ユースケ)の遺族は日常的な過重労働を訴えるが、「イバタ工業」や元請けの「鷹和建設」の職員たちはそれを否定。安斎が何らかの事情を知っているはずだと考えたみちおたちは、彼を証人として法廷に呼び出すことを決める。

佐々木は「竹野内さん演じる入間みちおの、内面からあふれ出る柔らかな物腰と温かなまなざし。今、被害者が何を必要としているのか? また、被告人に何を伝えてあげたらよいのか? ゆったりと穏やかに、そして強い信念の下、入間みちおの“正義”が優しく心地よく伝わってきます。証言台で思わずグラつきそうになりましたが、そこは踏ん張り演じました。最終話の『職権を発動します』を楽しみにしています」とアピールしている。

裁判官であるみちおが、元同僚の弁護士・青山瑞希(板谷由夏)と癒着し、無罪判決を出しているという告発記事が週刊誌に掲載される。そんな折、みちおを呼び出した日高亜紀(草刈民代)は、「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後にはほとんどが再任される。問題のある裁判官以外は――」と告げる。みちおの任期終了まであと3週間。再任を実質的に決定するのは、みちおと因縁のある香田健一郎(石丸謙二郎)が事務総長を務める最高裁判所事務総局だ。坂間やイチケイの部長裁判官・駒沢義男(小日向文世)は、ゴシップ記事の裏で何か大きな力が働いていると考え、みちおが捜査権を発動している重過失致傷事件を検証し直すことにする。政治が絡む複雑な案件に、真正面から対峙(たいじ)することを決めたイチケイ。法曹界と政界からの圧力や、事件関係者の隠ぺいにより捜査が困難を極める中、みちおたちは真実を明らかにすることができるのか? ラストまで目が離せない。

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