「私以外は全員都政にイエス」小池都知事への不信任案にただ一人賛成 上田令子議員の主張の中身

上田令子都議

小池百合子東京都知事への不信任決議案に賛成したのはたった1人だった。7日の東京都議会で小池氏への不信任案が提出されたが、あっさりと否決となった。提出したのは「自由を守る会」の上田令子都議。本紙の取材に「私以外の都議は全員、小池都政にイエスということです」と嘆いた。

都知事に対しての令和初というメモリアルな不信任案だったが、趣旨説明は省略となり、起立採決のみが行われた。その結果、上田氏だけが起立、つまり賛成。大多数の反対で否決されたわけだ。

上田氏が議会に提出した発案書によると、不信任案を提出した理由は、小池氏が「議会において答弁拒否に等しい不誠実な答弁を再三、行い、都民・都議会への説明責任を放棄した」と説明。また、新型コロナウイルス感染症対策においては、「都民の生命・健康・自由を害する独断無策を繰り返し、都の財政基盤を毀損し、都政を混乱させ、都民の信託と期待を裏切った」と厳しく指摘している。

不信任案で重要になるのは理由である。他の政党・会派にとっては小池氏への不満があっても、同調できる理由ではないから賛成しなかったのかもしれない。とはいえ上田氏は本紙にこう語った。

「共産党や立憲民主党は東京五輪・パラリンピック中止というが、知事は信任するということです。国政でも立民は(首相への)不信任をするしないで混乱している。反論が怖いのだろうが、有事だからこそ貫き通さないといけない。私以外は全員、小池都政にイエス。それで都議選に臨むってことです」

注目の都議選(25日告示、7月4日投開票)に向けて、つばぜり合いが始まっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社