新潟県の花角英世知事が定例会見、新型コロナウイルス感染者減も「決して油断してはならない状況。収束は見通せいていない」

花角英世知事

新潟県の花角英世知事は8日、定例会見を開き、県内の感染者数が減少していることについて訊ねられ、まだ大規模なクラスターが起こりうる状況との認識を示しつつ、「決して油断してはならない状況。収束は見通せいていない」と語った。

高齢者向けのワクチン接種については、「早い市町村では来週には終わり、一般接種に向けて本格的な準備するステージに来ている。一般接種の取り組みについても最大限サポートしていく」と話した。

また国が21日からスタートするとしている職域の接種について、「国では1,000人以上の規模の職域で考えているようだが、1,000人未満のところでも、商工会議所、商工会を通して共同で接種したり、グループ企業全体や取引先も含めた形で接種したりすることを認めている。今後は職域接種を計画する企業、団体を支援していきたい」と語った。なお、すでに県は先週のうちに職域の説明会を行っているという。

一方、会見では、6月12、13の両日に新潟市の朱鷺メッセで先行実施する大規模ワクチン接種のこれ以降の日程(概要)や、ワクチン接種のための医療人材確保に向けたマッチングの新たな取り組みについて発表した。

このうち県ではワクチン接種を進めるための医療人材を取りまとめ、人材を必要とする市町村とマッチングしているが、このマッチングに、新たに薬剤師(ワクチン接種ではワクチン管理、希釈(ファイザーの場合)、充填などを担当)を人材に加えた。またこれまでメールでマッチングしていたが、ワンストップ化を図るため、フラットフォームを開設するという。

大規模ワクチン接種について

医療人材マッチングのプラットフォーム

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