韓国で被害額数千億円規模の金融詐欺摘発 仮想通貨取引所関係者ら70人が拘束

日本円で数十万円を投資すると3倍の配当で返すなどとうたい、ピラミッド方式で会員を募集した韓国の仮想通貨取引所の関係者70人余りが警察に捕まった。

京畿南部警察庁犯罪捜査隊は7日、詐欺などの疑いで、韓国の有名仮想通貨取引所の代表者や従業員、(ピラミッド方式の)最上位クラスのメンバーなど70人余りを立件・調査していると明らかにした。韓国各紙も報じた。

これら容疑者らは、オンライン広報やオフライン説明会などを通じて、取引所の会員登録の条件として数百万ウォン(数十万円)の口座を少なくとも1つ以上開設すると資産を3倍に増やしてあげるなどと虚偽の事実を流布し、昨年8月から最近まで、会員4万人を募集して1兆7000億ウォン(約1,668億円)を騙し取った疑いがもたれている。

容疑者らは実際に収益を支給したこともあったが、これは先に登録した会員に対し、後から登録した会員のお金を収益の名目で与えるという、ねずみ講的な手法であると警察はみている。

警察は先月4日、ソウル市江南区に所在する仮想通貨取引所本社と地域子会社、従業員の自宅など22所について同様の法律違反と詐欺などの疑いで家宅捜索を行った。

また、A取引所口座に残っていた2,400億ウォン(約234億円)についても起訴前の没収保全を裁判所に申請して任用決定がなされた。

警察は押収物の分析など捜査を通じて、現在までに、被害者約6万9,000人、被害額は3兆8500億ウォン(約3,778億円)規模に増えたと説明した。

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