ノーアーチなら足で魅せる! 大谷が2試合連続の9盗塁目

遊撃手ロペスからヘルメットを渡される大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は7日(日本時間8日)に本拠地アナハイムでのロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発し、1打数無安打、3四球1盗塁で期待されたアーチは2試合連続で不発だった。チームは8―3で勝った。

相手先発はこの試合がメジャーデビューの24歳の右腕コワー。2018年のドラフト1巡目(全体33位)で入団し、プロスペクト4位の超有望株だ。傘下3Aオマハで今季6試合に先発して5勝無敗、防御率0・85。31回2/3で41三振を奪い、12四死球と制球は安定していたがストライクが入らず、カウント3―1から四球で出塁。暴投で二進するとレンドンの左前適時打で先制のホームを踏んだ。

メジャー通算149勝を挙げている38歳のベテラン右腕サンタナと対戦した4―2の2回二死無走者もカウント3―1から四球。続くレンドンの2球目に二盗に成功。体をひねってタッチをかいくぐったものの、グラブにヘルメットを飛ばされて一瞬、ヒヤリとなった。2試合連続で今季9個目だ。2打席目の対戦となった5回先頭は1ストライクからの2球目、外角低めの直球を強く叩いたが、痛烈なゴロは一塁手の正面だった。

この試合で初めて走者を置いて打席に立った7回無死二塁は3番手の右腕デービスと対戦。ストレートの四球で歩くと地元ファンは大ブーイングだった。2試合連続3四球、それも明らかなボール球ばかりではストレスはたまるだろう。5日(同6日)のマリナーズ戦の初回に相手先発の左腕・菊池の初球カットボールを完璧に捉えて中堅に叩き込んだ436フィート(約133メートル)の超特大の16号で警戒度が高まったのは間違いない。これも強打者の宿命。強引なスイングで打撃を崩すことだけは避けたい。

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