『ABEMA Prime』将来の見込み収入“健常者の4割”は妥当?障害者雇用について考える

(C)AbemaTV,Inc.

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」が、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

2021年6月7日(月)夜9時からの放送では、聴覚障害の女児が交通事故で死亡し、両親が損害賠償を求める裁判を取り上げた。被告側は、女児の将来的な収入の見込みについて聴覚障害を理由に「健常者女性の40%」と主張。この賃金格差に関する発言から、障害者雇用についてスタジオで議論した。

番組MCでお笑い芸人のカンニング竹山は「亡くなられた女の子がものすごく有名になって稼ぐ可能性だってあったはず。障害は全く関係ないと思う。障害者雇用についても、数は増やしても中身が伴っていないと意味がないと思う」と自身の考えを述べた。

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また、レギュラーコメンテーターで作家の乙武洋匡は「色んなことに対して“差別”という言葉が頻繁に使われるようになって、本来無くさなきゃいけない差別がボヤかされていることがある」とした上で、「その中で今回のケースは絶対に無くしていかないといけない差別だと思っている。聴覚障害の方はコミュニケーションに難があるかもしれない。でも例えば、学力の定着の難しさが指摘されているのであれば、それは本人のせいではなく、学校側のサポートが足りていないのが原因。今回の話も同様に、障害者雇用の環境を整えられていない社会のせいなのに、個人に背負わせるのはあり得ない話」と苦言を呈した。これを聞いた竹山も「障害に対する意識は変わってきているはずなのに、まだ差別をする人がいるんだと思うとすごく悔しい」とコメント。

さらに乙武さんは「テクノロジーの進歩によって、寝たきり状態の人でも働ける時代がきている。障害者雇用に対して前向きな方向に変えていかないといけないし、テクノロジーは進歩しているということを声を大にして伝えたい」と強く主張した。

本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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