現時点でのアウォード受賞者を選出 大谷翔平はアMVPの対抗馬

メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは、各チームがおよそ60試合を消化したここまでのシーズンを昨季の短縮シーズンに見立て、現時点での各リーグのMVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞の受賞者を選出した。残念ながら日本人選手は選出されなかったが、ア・リーグのMVP候補として大谷翔平(エンゼルス)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補としてダルビッシュ有(パドレス)の名前が紹介されている。

ア・リーグのMVPに選ばれたのは大ブレイク中のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)。今季ここまで57試合に出場して打率.333(リーグ1位)、18本塁打(メジャー1位)、47打点(1打点差のメジャー3位)、OPS1.098(メジャー1位)の好成績をマークしている。

カストロビンスは「今、ア・リーグのMVPを決めるとしたら、大ブレイクのゲレーロJr.と二刀流の大谷の二択ということになるだろう」と指摘。フロリダ州ダニーデンのTDボールパーク、ニューヨーク州バッファローのセーレン・フィールドという打者有利の環境の恩恵を受けている面はあるものの、メジャートップクラスの打撃成績を残しているゲレーロJr.をMVPの1番手に推している。

ア・リーグのMVPには、ゲレーロJr.と大谷以外の候補として、マーカス・セミエン(ブルージェイズ)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、J・D・マルティネス(レッドソックス)の名前も挙げられている。

ナ・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれたのは防御率0.62という圧巻のパフォーマンスを続けているジェイコブ・デグロム(メッツ)。カストロビンスはデグロムの投球を「人間だけでなく、おそらくロボットでもこれ以上の投球をするのは不可能だろう」と表現している。

デグロムに続く2位争いはケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)とブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)の二択だという。そして、カストロビンスは「デグロムの偉大さの唯一の残念な点は他の候補者の影が薄くなってしまうことだ」として、ダルビッシュのほか、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、トレバー・ロジャース(マーリンズ)、トレバー・バウアー(ドジャース)らを「トップ3」に続く候補に挙げた。

なお、これ以外の部門では、ナ・リーグのMVPにフェルナンド・タティスJr.(パドレス)、ア・リーグのサイ・ヤング賞にゲリット・コール(ヤンキース)、新人王にアドリス・ガルシア(レンジャーズ)とロジャース、最優秀監督賞にアレックス・コーラ(レッドソックス)とゲーブ・キャプラー(ジャイアンツ)が選出されている。

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