【東京五輪】韓国の女子射撃代表が後輩いじめで12年間の資格停止 夫とグルか

東京五輪出場の夢は途絶えた

東京五輪で女子クレー射撃の韓国代表に決定している金敏智(キム・ミンジ=32)が、後輩選手に対するいじめ問題で12年間の資格停止という異例の厳罰を受けた。

韓国紙「国際ニュース」などによると、同国の射撃連盟は5月に金から暴言などのいじめを受けてきたと選手から被害報告を受けて調査に着手。その結果、金は同じく射撃の代表経験もある夫A、実業団チーム所属のBとともに、特定の選手1人を長年にわたって暴言などのいじめで苦しめたと判定された。調査の過程で合宿規定違反も明らかになった。

こうした経緯から同連盟は金を主犯格として12年という異例の長期間にわたる活動停止処分を下し、いじめに加担したAは11か月、Bには3年の資格停止処分がそれぞれ下された。

金など加害者側は今後韓国体育会に再審理を申請することが可能で、再審の結果によっては処分内容も変わる可能性がある。

金は2014年仁川アジア大会のスキート個人戦で金メダル、18年ジャカルタアジア大会で銅メダルを獲得するなど韓国射撃界の看板選手。4月に行われた東京五輪代表決定戦の女子スキート種目で優勝し、出場権を獲得したが、今回の厳罰で出場権もはく奪されることになった。

韓国ではいじめが社会問題化している背景から厳罰が下ったようだが、選手生命を断つ重い処罰だけに波紋を呼びそうだ。

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