ソフトバンク三笠GMがロドリゲス失踪を説明 今後のキューバ選手との契約「状況とともに考えていかないといけない」

アンディ・ロドリゲス投手

ソフトバンクの三笠杉彦GMが8日、アメリカでの五輪予選後に失踪した育成選手のアンディ・ロドリゲス投手(22)についてオンラインで取材対応した。

ロドリゲスは日本時間5日の夜に予定されていたPCR検査に姿を現さず、現在も音信不通の状況で亡命の可能性が報じられている。すでにデスパイネとモイネロが搭乗済みの日本行きの航空機にも乗っていない。

今後の対応について「報道上、亡命したのではないかと言われているが、それも明らかではない。まずは所在を確認してになる。今のところ契約を解除する意向はない。戻って来てもらいたいなと思っている」と説明した。

ソフトバンクのキューバ選手の亡命は昨年のコラスに続き2年連続となった。前回コラスの亡命時は、他球団でのプレーや移籍を制限し、年俸を減額をする「制限選手」にする措置を取ったが、育成選手に対しては制限選手の制度がないという。とはいえ、3年以上と見られるソフトバンクとの契約は残っている。

立て続けに起こった〝キューバリスク〟の表面化を受けて、三笠GMは「期待している選手。契約を守ってほしいと思っている。一方で亡命を希望しているのであれば、亡命は政治的な行為でもある。そのようなことについての球団としてのコメントは難しいですけど。社会情勢上、キューバの置かれている状況で、亡命してMLBでプレーしている選手がたくさんいることも踏まえて、今後キューバの選手との契約やキューバ野球連盟との関係は、状況とともに考えていかないといけないのではないかと思っている」と話した。

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