【新日本】IWGP世界王者・鷹木がV1戦へ闘志「飯伏を追いかけて新日本に来たと言っても過言ではない」

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)が8日、一夜明け会見で次期挑戦者に指名した飯伏幸太(39)への思いを語った。

鷹木は7日大阪城ホール大会でオカダ・カズチカ(33)との新王者決定戦を制して、業界最高峰王座の初戴冠を果たした。この日の一夜明け会見では、さすがの元気ハツラツおじさんも「ぐったりしてるね、今日は。ダメージと疲労と。(話が長いため中略)新幹線でも寝られないし」と疲れを隠し切れなかったが「起きた時にこのベルトが部屋にあって、昨日の出来事が夢じゃなく現実だったんだなって改めて思ったけどね」と感慨深げな表情を浮かべた。

オカダは5月に新型コロナウイルスに感染したことを公表しており、復帰後間もないタイトルマッチだったが、昨年まで封印していたレインメーカーを何度も試みるなど執念を見せた。鷹木も何度も追い詰められたが「あいつはあいつなりに必死だったんだろうなと。ただ、2013年くらいから東京ドームという会場で、俺もアイツらの試合を見てきたから。対レインメーカーは頭の中に何パターンもあったんでね。紙一重だけど勝てたんじゃないかな」と勝因を分析。「先代のIWGPヘビーの象徴であるオカダから勝ったのでね、俺自身もこのベルトも価値もちょっとは上がったんじゃないな」と勝ち誇った。

次期挑戦者には飯伏を指名した。これまで飯伏、内藤哲也(38)といった同世代に強烈なライバル心を燃やし切磋琢磨してきたからだ。「俺が新日本に来た理由はいろいろあるけど、飯伏を追いかけてきたというのは、そう言っても過言ではない。飯伏幸太とはしかるべき場所でやるんだと。(話が長すぎて中略)俺は飯伏とやれるのであれば場所はどこでもいい」と、同い年であり、同じ2004年デビューの飯伏との王座戦に目を輝かせた。

飯伏も大阪城のリング上で「やってやるよ」と呼応しており、激突は決定的。鷹木は「飯伏幸太って何を考えてるのか分からないんでね。何度も対戦してアイツの気持ちを確かめたいというのはあるんで、できれば前哨戦は何度か組んでもらえたらなと。場所は会社に任せるので」と要望も口にした。

最後は「こうやって第3代のIWGP世界ヘビー級王者になったけど、別に俺は何も変わらないよ。いつも通り、鷹木信悟らしく、元気ハツラツに暴れ狂うつもり」と所信表明した鷹木。質問者もいないオンライン会見だったにもかかわらず、独演会は健在でとにかく一人でよく喋っていた。

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