アドビ、Apple M1対応Premiere Proベータ版の最新ベンチマーク公開。最新版ではさらなるパフォーマンスの向上を実現

アドビは、フランスのコンサルティング企業Pfeiffer ReportによるApple M1チップで動作したAdobe Premiere Proの最新ベンチマークテストを公開した。

2020年12月に公開したパブリックベータ版のベンチマーク結果

よりもさらなるパフォーマンスの向上を実現しているという。

Pfeiffer Reportのテストでは、読み込み、再生、書き出しにおいて顕著に改善された。例えば、XAVC Sの4K映像の読み込みは187%、ProRes 422へのエンコードは129%高速化、iPhoneの4K映像(60fps)のような負荷の高い高圧縮フォーマットでも、Adobe Premiere Proのタイムライン上でスムーズに再生できるという。

■その他のハイライト

  • 起動が50%高速化
  • プロジェクトを開く処理が77%高速化
  • プロジェクトの保存が168%高速化
  • グラデーションワイプエフェクトが90%高速化
  • レンズフレアエフェクトが66%高速化

Adobe Premiere Proベータ版は、Apple M1チップセットのあらゆる要素を発揮可能で、Adobe SenseiのAIとML機能をApple Neural Engine用に最適化したことで一段上のパフォーマンスに向上するとしている。

例えば、Adobe Senseiを搭載した「シーン編集の検出」機能は、Apple M1 13インチMacBook Proでは、同じ仕様のIntelプロセッサ搭載システムと比べて少なくとも430%高速化。また、Premiere Proの設計をM1チップのユニファイドメモリに合わせて調整することで、アプリケーション全体の効率が向上し、アドビ社内のテストではバッテリー駆動時間も大幅に伸びたという。

なお、Apple M1チップにネイティブ対応したPremiere Proの製品版は近日公開予定としている。

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