阪神・原口が9回二死に勝ち越し打!矢野監督は「フミに助けられた」と不屈のヒーローに最敬礼

ヒーロー・原口を出迎える藤浪ら虎ナイン

阪神は8日の日本ハム戦(札幌D)に3―2で勝利。連敗を2で止め、2位巨人とのゲーム差を4に広げた。

初回に幸先よく2点を先制するも、3回から8回までは無安打に封じ込められた虎打線。だが、ドラマは最後の最後に訪れた。2―2の9回、先頭・サンズの右翼への二塁打でチャンスメークすると、二死二塁から代打として起用された原口が前進守備の左翼の頭上を越える適時二塁打で勝ち越しに成功。最後は守護神・スアレスがゲームをクローズさせた。

9回二死の土壇場から勝負を決めた原口はヒーローインタビューで「最高の場面でゲームに出させていただいて、緊張もありましたが思い切っていこうと思いながら打席に入りました。出たところでチームのために貢献できるのが一番。一つひとつの試合をチーム一丸で戦いたい」。

矢野監督も「『行くしかない』という場面で、重苦しい空気を一掃してくれた。フミに助けられた試合やったね」と背番号94に最敬礼。2019年にはステージ3bの大腸がんを患うも、不死鳥の如く復活した「不屈の男」。16年ぶりのリーグ制覇へ、間違いなく欠かすことのできない選手だ。

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