いよいよ今週11日に開幕するEURO2020。
ここではQolyらしい少し違った角度から“はみだしネタ”が熱いサッカー選手を紹介していくぞ。
コンセプトは「Wikipediaには載っていない、選手の小ネタ詰め合わせ」だ。
今回はロシア代表のGKユーリ・デュピン!
ユーリ・デュピンのプロフィール
フルネーム:ユーリ・ユリエヴィチ・デュピン
英語表記: Yury Yuryevich Dyupin
母国語表記: Юрий Юрьевич Дюпин
生年月日: 1988/3/17 (33歳)
身長/体重: 187cm /84kg
出身地: バルナウル/Barnaul
ポジション:ゴールキーパー
所属:ルビン・カザン
ユーリ・デュピンのキャリア、プレースタイル
バルナウルの生まれで地元ディナモ・バルナウルの下部組織出身。
『sports』によるとバルナウルのピッチは土で仲間たちの間では「ブラックフィールド」と呼ばれていたそう。雨が降るとコンクリートのように固くなり、さらに小石、鉄、瓶の破片などが入っていたという。
ゴールキーパーとしてそれがどれだけ難しい環境かは想像に難くないだろう。
デュピンは結局、12歳でサッカーを辞めてしまう。15歳の時、友人に誘われたフットサルで活躍したことによりお金をもらってフットサル・サッカーを片手間に再開。その後、工場のアルバイト、軍隊を経て本格的に契約してサッカーへ取り組んだという。
子供の頃はゴールキーパーをやりつつも下のカテゴリーのチームでFWとしてもプレーしていたそう。そのため、フットサルでもフィールドプレーヤーを務めることもあったといい、多くの得点をあげていた。
また、サッカーを辞めていた間にたばこを吸っていたが、プレーをさぼっていても周りは自分よりもレベルが下だったという。
本人はSKAエネルギア時代に「ノイアーは攻撃に参加していない。保険をかけている」「フィールドプレイヤー用のシャツのネームを縫う」と攻撃面に自信をのぞかせつつ冗談のようなコメントを残している。わかりやすく形容すれば「ロシアのカンポス」といったところだろうか。
とはいえ、いきなりプレーを再開した男にすぐにおいしい話はやってこない。アマチュア(実質4部)から本格的にサッカーを再開し、30歳近くまではロシア3部や2部といった下部リーグが主戦場だった。2018-19シーズンにようやくロシア・プレミアリーグのアンジ・マハチカラで1年間レギュラーを獲得し、そのままルビン・カザンに栄転した。
さすがにプロレベルでは得点はないが反射神経に優れ、足元の技術も兼ね備えることは変わりがない。
2021年3月、32歳にしてロシア代表初招集。1試合も出場はなく、代表0キャップのまま33歳になったが、EURO2020メンバー入りを果たしている。