九州・山口を自転車旅しよう サイクルマップ作成 インバウンド誘客図る

長崎県内を通る三つのルート

 訪日外国人(インバウンド)に九州・山口各県を自転車で旅行してもらおうと、官民でつくる「サイクルツーリズム推進委員会」は、各地の雄大な自然や観光名所などを巡る17ルートを掲載した「サイクルマップ」を作成。各県のホームページで閲覧できる。現在は日本語版だけだが、今後英語版も掲載する。
 長崎県によると、サイクルツーリズムはヨーロッパや台湾などで人気。マップ作成は九州・山口各県へ誘客を図るのが狙い。海や夕日の絶景スポット、道の駅、観光名所、名産品などを掲載し、スマートフォンでQRコードを読み取ると専用アプリでルート上の現在地が分かる。
 17ルートのうち長崎県内を通るのは3ルートで、離島を除く16市町を走る。熊本県から船で南島原市に入り長崎市を目指す「ルート8」、長崎市から松浦市を目指す「ルート9」、諫早市から熊本県荒尾市まで有明海沿岸を巡る「ルート17」がある。マップの冊子は16市町の観光協会などでも入手できる。
 観光ポータルサイト「ながさき旅ネット」では県内3ルートとは別に、県が独自に設定した離島を巡る5ルートと島原半島山越えルートを紹介している。県の担当者は「地元の魅力を再発見できる。県民にもぜひ活用してほしい」と話している。

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