氷川きよしがレコード店の「救世主」であり続ける理由

コンサートを行った氷川きよし

歌手・氷川きよし(43)が8日、東京・中野区の中野サンプラザで「氷川きよしスペシャルコンサートツアー 2020―2021~Never give up~」と銘打ったコンサートを開催。この日はアルバム「南風吹けば」の発売日でもあるが、レコード店にとって氷川はありがたい存在だ。

新型コロナウイルス感染症防止対策のため客席を通常の半分に制限。約1000人の熱烈なファンが見守る中、「大丈夫2020」でスタート。ステージでは黒タキシード、白マントの洋装や紋付袴の和装など様々な衣装を披露しながら新曲「南風」や、アルバム収録曲の「星空のメモリーズ」「紫のタンゴ」など全24曲を熱唱した。

アルバム「南風吹けば」について氷川は「アルバムを出させていただくのは歌手としてすごく励みになります。すべてが癒やしの曲になっていますので、ぜひお聴きください」と話した。

氷川にとっては1年半ぶりのアルバムだが、街中のCDショップ、レコード店にとっては貴重な存在だという。ある音楽関係者は「CD不況に、コロナの影響もあって、それこそレコード店は苦しんでいる。そんな中で、氷川のアルバムは売り上げが見込めるため、店側から『リリースしてくれて助かる』『出してくれてありがとう』とよく言われます」と明かす。

そもそも演歌歌謡曲でコンスタントに、アルバムを出すアーティストというのは数えるほどしかいない。「やっぱり売り上げ枚数がある程度見込めなければ、アルバムリリースというのはハードルが高い」と同関係者。定期的にアルバムをリリースできている氷川は、いろんな意味でも貴重な存在になってきたようだ。

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