「太陽と月の秘密」主演ジェン・イェチョンが語る“冷静沈着なオレ様将軍”

冷静沈着な将軍と夜に眠れない公主がお互いの秘密を隠して夫婦に!? 童話のようなロマンティックで甘い、溺愛系ラブ時代劇「太陽と月の秘密~離人心上~」。本作で、冷静沈着なオレ様将軍・薛曜を演じたジェン・イェチョン(鄭業成)さんに本作についてお話を訊きました。

― 「太陽と月の秘密~離人心上~」(以下、「太陽と月の秘密」)に出演されることになった経緯を教えてください。
ジェン・イェチョン:「太陽と月の秘密」の脚本はオリジナルなので、参考にできる原型がありません。完全に新しい物語なので、本作に出演することにしました。

― ジェン・イェチョンさんは、演じられた薛曜をどのような人物だと考え、演じられましたか?
ジェン・イェチョン:薛曜のオーラは強く、危険に晒されても落ち着いていられるタイプです。「謀を帷幄の中に運らし勝つことを千里の外に決す(戦略が巧みなことのたとえ)」のように熟慮する一面もあります。また、物事に対して表面的には冷たく見えますが、実は優しい人間です。
彼の冷たい“偽装”が徐初月によって剥がされていき、内面にある柔らかい部分が現れる時、この将軍がもつギャップを感じられると思います。日常生活の中では、薛曜は不器用な一人の“少年”にしか過ぎないのです。

― 薛曜を演じる際に意識したポイントやこだわりがあれば教えてください。
ジェン・イェチョン:今まで演じた役と比べて、薛曜は少し強引でありつつ、慎重に物事を考えるタイプです。彼は将軍一族の出身で、国境付近で“戦士”の役割を果たし、戦いに勝利し凱旋します。
彼の持つ強引さは、今まで将軍として様々な決断を迫られてきたからです。そして慎重さは、彼が長年にわたり戦ってきた経験からです。薛曜は大胆かつ慎重な性格の持ち主だ、そのことを意識しながら演じていました。

― 本作で薛曜と徐初月は、望まない結婚から様々なことを乗り越え真実の愛を見つけていきますが、そういった感情の変化を演じる際に工夫したことはありますか?
ジェン・イェチョン:彼らがどんな苦難を経験しても、感情というものは結局人と人との絆です。
そもそも人間関係で起きる多くの衝突は誤解から生まれることがほとんどです。どう解決するかは人それぞれですが、解決の過程の中でさらに大きくぶつかることがあるかもしれません。しかし、誤解を解いてみると実は大したことではないんです。物語が進展していくとともに、癒される感覚があると思います。このことを理解できるなら、この物語の中で初月と薛曜が傷ついた部分を互いに癒し合っていることに気づくはずです。
本作は心に傷を抱える者同士が互いを温めあう物語、大人の童話のような作品です。 もし最初の頃のスイートな感じが恋の始まりのトキメキだとしたら、中盤に2人は結ばれて熱愛の状態になり、終盤にはまた別の状態になるかもしれません。2人が出会い、互いを知り、愛し合い、守り合う。一方、彼らは自分の目標を諦めず、相手を愛し続けることも諦めないのです。

― また本作はラブストーリーだけではなく、死んだ兄の死因を探るというサスペンスの要素もあります。そういった2つの雰囲気をどのように演じようと思いましたか?
ジェン・イェチョン:私はこの「太陽と月の秘密」がとても美しいラブストーリーだと考えています。初月が皇宮を去ること、薛曜が兄の死因を追及すること、それぞれの理由から最初は互いに警戒し合っていますが、喧嘩するうちに次第に相手のことを理解していきます。
実はこれがドキドキの始まりです。これは「太陽と月の秘密」が他のドラマと違うところです。この物語の中では愛を描きつつも、彼らは愛によって自分自身を見失うことはありません。

― ジェン・イェチョンさんと演じられた薛曜の、似ているところ・似ていないところを教えてください。
ジェン・イェチョン:似ているところは2人とも真面目なところです。仕事に対しても、生活に対しても。

― 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
ジェン・イェチョン:今回の撮影はすごく美しい体験でした。新型コロナウィルスの影響で、クランクインが延期になりましたが、本作に参加できることをとても大切に感じていました。
各部門、みんなが自分の仕事に集中していたため、俳優にとって安心感がありました。衣装、ヘアメイク、メイキングスタッフにいたるまで、みんなが自分の仕事に集中していました。みんな似ているタイプなので、撮影現場が楽しくて、相性の良い撮影チームでした。


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