入院前待機所に「環境の杜」提供 那覇・南風原組合

 【那覇・南風原】新型コロナウイルスの感染拡大で医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している状況を受け、那覇市・南風原町環境施設組合(管理者・城間幹子那覇市長)が、南風原町新川に保有する還元施設「環境の杜ふれあい」の体育施設などを、新型コロナ患者の入院先が見つかるまでの一時的な待機所として提供する。副管理者の赤嶺正之南風原町長が8日、町議会6月定例会で明らかにした。

 開始時期は分かっていないが、受け入れ予定期間は6月末まで。自宅療養者のほか、宿泊療養施設から救急搬送される患者、酸素投与が必要な患者など軽症から中等症の約10人の受け入れを想定している。

 「環境の杜ふれあい」は、県の緊急事態宣言を受けて6月20日まで一般の利用を休止している。赤嶺町長によると県は6日付で環境施設組合に対し、同施設の使用を要請していた。

 県はこのほか、那覇市内のホテルを一時待機所として確保し、20人の受け入れを想定している。

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