横浜のゴルフ場で樹木伐採中、JRの高圧線に接触し2人死亡 横浜線運休

戸塚カントリー倶楽部の入口=横浜市内

 9日午前8時10分ごろ、横浜市のゴルフ場「戸塚カントリー倶楽部」(戸塚、旭区)で、高所作業車のゴンドラに乗ってコース内の樹木を伐採していた男性作業員2人が高圧線に接触した。2人は約5時間後に救助されたが、死亡が確認された。感電死とみられる。

 戸塚署によると、2人は東京都渋谷区にある造園会社の40代と50代の従業員とみられる。横浜市戸塚区名瀬町のコース内で、作業車を止めて伐採作業を実施。接触したのはJRの高圧線で、アームを伸ばした状態でゴンドラを旋回させると触れる高さにあった。高圧線1本が切断されていた。

 ゴンドラ内に操作盤があり、作業車の運転席は無人だった。署は2人のうちどちらかがゴンドラを操作し、誤って高圧線に接近したとみて、業務上過失致死容疑も視野に捜査する。

 伐採作業は同日午前7時ごろから同社の従業員5人で始め、死亡した2人以外は事故現場から離れた場所にいた。事故直後の様子を目撃した人は「バーンという大きな音が聞こえ、その方向を見るとゴンドラから火と煙が出ていた」と署に説明したという。

 JR東日本によると、救助活動で送電を停止したため、JR横浜線は同日正午から東神奈川ー八王子の全線で運行を見合わせた。午後2時過ぎの運行再開までに上下線27本が運休するなどし、約1万1千人に影響した。

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