五輪説明「私は逃げない」 党首討論で首相「野党の要請で治験に時間」

2年ぶりに行われた党首討論。立憲民主党の枝野代表との論戦に臨む菅首相(左)。コロナ対策で出席者を絞り、距離を取って行われた=9日午後、国会内

 菅義偉首相(衆院神奈川2区)は9日、自身初の党首討論に臨んだ。新型コロナウイルス対策について「他の先進国と比べワクチン接種は3カ月遅れ」と現状を認めつつ、「野党要請で治験に時間をかけたからだ」と反論。東京五輪・パラリンピック開催に向けた説明で矢面に立つことを巡り「私は逃げない」と強調した。

 立憲民主党の枝野幸男代表からは「封じ込めに成功している豪州などと比べ外出制限をはじめとした対策が緩い」などとただされた。首相は「治験強化は野党の要請」とした上で「私権制限を強行できたり、人口密度が違うなどの諸事情を踏まえない比較はいかがなものか」と疑問を呈した。

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