【東京五輪】選手村での〝部屋飲み〟に武藤事務総長「我々が自分の家でお酒を飲むのと同じ…禁止は考えにくい」

会見した武藤事務総長(代表撮影)

国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が9日に開かれ、リモートで出席した東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)、武藤敏郎事務総長(77)が閉会後に取材に応じ、選手村への酒類の持ち込みについて言及した。
現在の方針では選手村内で酒類の販売は行わないものの、選手同士の交流を目的として「持ち込み」は可能だ。これに対し、世論は「選手はワクチン接種済みだから理論上の問題ない」という容認派と、「国民みんなが我慢しているのに納得できない」との否定派が世論を二分している。

これについて、武藤事務総長は「まだ方針を明確に決めていません。今月中には決めたい」と前置きした上で「緊急事態宣言下では街の中でもお酒を飲めない。緊急事態宣言下であれば(ルールを)尊重するのが普通であろうと思います」と話した。また、過去大会の事例について「メダルを取った人の祝勝会…というと言い過ぎかもしれませんが、そういうような時はメインダイニングのフード提供者たちがケータリングサービスを出していた実態があります。そういうことを(今大会は)やるのかどうかを考えていきたいと思います」と話した。

一方、アスリートの〝部屋飲み〟については「これは我々が自分の家でお酒を飲むのとほとんど同じ、ホテルに泊まった時にホテルの自室で飲むのと同じようなこと。これを禁止するのはあまり考えにくいのではないか」との持論を口にした上で「そのへんも含めてきちっとした整理をしたい。まだ明確に申し上げる段階ではありません」と話した。

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