サッカーの第101回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は9日、2回戦を行い、県代表のJ3カターレ富山は埼玉県の浦和駒場スタジアムでJ1浦和に0-1で惜敗した。
富山は序盤から浦和にピッチを広く使われ、押し込まれた。攻撃面ではパスミスが続くなどリズムに乗れなかったが、前半はMF姫野を中心に連動した守備で無失点に抑えた。
後半も主導権を握られた。自陣深くでのミスから何度も決定機をつくられたが、GK西部が相手のシュートを防ぎ、終盤まで得点は許さなかった。
次第に富山がボールを握る時間が増え、後半30分にはFW高橋が裏に抜け出し、シュートを放つなどペースをつかみかけたが、同35分にパスミスからカウンターを受け、ペナルティーエリア内で浦和FWユンカーの個人技に翻弄(ほんろう)されて先制点を奪われた。
得点を目指して攻勢に出たが、最後までゴールを奪えなかった。石崎信弘監督は「守備で体を張れていたが、ボールを奪った後のミスが多く、攻撃の質も低かった。浦和相手に精神面で押された」と振り返った。
富山市のグランドプラザではパブリック・ビューイングが行われ、約120人のサポーターが熱戦を見守った。