2021年6月10日（木）日本時間午前2時半、新型「トヨタ ランドクルーザー」（ランドクルーザー300）がオンライン上で世界初公開された。2021年夏以降、世界各地で順次発売される。公開画像には、正常進化を遂げたランクル300の他に、スタイリッシュなデザインのモデルが含まれていた。「ランドクルーザー300 GR SPORT」だという。年内に追加登場予定の“GR”モデルについてご紹介しよう。
ランドクルーザーに新ラインナップ「ランドクルーザー300 GR SPORT」が追加される
今回ワールドプレミアを果たした新型ランドクルーザー（ランクル300）は、従来型のランドクルーザー200の正常進化というべきスタイリングのモデルの他に、見慣れないスタイリッシュなモデルが用意されていた。
オンライン発表で詳細は明らかにされなかったものの「GR SPORT（ジーアールスポーツ）」のネーミングとともに、2021年中の追加導入が予告されていた。
GRは、トヨタ モータースポーツ（TOYOTA GAZOO Racing）のDNAを受け継ぐスポーツカーのブランドだ。スポーツカーの「GRスープラ」や「GRヤリス」、今秋登場予定の2代目「86（GR86）」などのネーミングに冠されるほか、軽スポーツ「コペン」、ハイブリッドカー「プリウス」「アクア」や、SUV「C-HR」、ミニバン「ヴォクシー」「ノア」などの複数の車種にもライトなスポーツバージョンとして「GR SPORT」が用意されている。
凄腕の匠たちが作り込みを図った新型ランドクルーザー300の新たな走りの象徴として登場する「GR SPORT」
トヨタのGR SPORTシリーズに、フレーム式クロスカントリー型四輪駆動車のランナップは過去にもなく、新型ランドクルーザー300 GR SPORTがどのような性能を狙ったのかは現段階では不明。ただ、ワールドプレミアの映像で新型ランドクルーザーの開発者は「実際に現行型ランドクルーザー200で砂漠などを長時間走ると疲れることがわかった」と話し、新型では「世界中のどんな道でも運転しやすく、疲れにくい走りを実現する」ことをアピールしていた。
ランドクルーザーが歴代で培ってきた信頼性、耐久性、悪路走破性はそのままに、「凄腕」「匠」といった社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーといった多くの評価メンバーが数多くの道（道なき道）を走り込んで、作り込みを行ったという。
そうした走りにこだわり抜いた究極系としての新たなランドクルーザーの世界を切り開く象徴的なモデルとして「新型ランドクルーザー300 GR SPORT」が用意されたものと思われる。
実際に日本の公道で試す日が来るのが待ち遠しい1台である。
[筆者：MOTA（モータ）編集部]
