熊本県内企業、相次ぎ職場接種申請 新型コロナワクチン 担当医療機関ではチーム編成へ

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 新型コロナウイルスワクチンの職場接種に関し、熊本県内では鶴屋百貨店や平田機工などが9日までに申請したことを明らかにした。「従業員の感染予防や顧客の安心感につながる」として早期接種を目指す。すでに国・県の承認を受けた企業もあり、接種を担う医療機関も準備を加速させている。

 県薬務衛生課によると、県内8社が受け付け初日の8日に職場接種を申請した。

 同日申請した鶴屋百貨店は、対象者を取引先も含めた従業員とその家族の約5千人と想定。桜十字病院(熊本市南区)と会場などの準備を進める。鶴屋は「安心して来店していただけるよう取り組む」と話す。

 平田機工も同日申請。従業員の家族や取引先の従業員も含めた約5千人を対象とする計画だ。同病院に医療スタッフを派遣してもらう。従業員の接種は勤務時間扱いとし、副反応が出た場合などは特別休暇を付与。「海外出張の機会も多いため、なるべく早く接種を進めたい」と同社。

 再春館製薬所も同日申請。社員や家族など2千人を対象に社内での接種を想定する。業務を滞りなく続けられる勤務シフトを作り、「ワクチン休暇」創設なども視野に入れる。

 KMバイオロジクスは同日申請し9日、国・県の承認を受けた。約1900人の従業員を対象に、医療機関の協力を得て同社事業所で接種を進める。

 一方、鶴屋などの接種を担う桜十字病院は、グループの人間ドックや健診を担当する医師と看護師、保健師らで複数のチームをつくり、各会場に出向いて接種する。ワクチンが届けば21日から開始予定。1チーム1日当たり400~500人を受け持つという。

 那須一欽経営企画部長は「人流が増える夏休みまでに接種率を上げ、感染の『第5波』を防ぎたい」と話している。(中原功一朗、田上一平、潮崎知博、清島理紗)