米海軍太平洋艦隊のサミュエル・パパロ司令官は9日、就任あいさつで長崎県の佐世保市役所を訪れた。朝長則男市長らと面会し、同市の佐世保重工業(SSK)の修繕船事業への協力や、市が抱える課題について意見交換した。
司令官は、5月に就任。指揮下にある第7艦隊の基地の一つ、米海軍佐世保基地を視察した。会談は冒頭を除き非公開。会談後、朝長市長が報道陣の取材に応じた。
朝長市長はSSKが今後、海上自衛隊などの艦艇修繕船事業に主軸を移すことに触れ、米海軍の艦船の修繕もSSKで実施できないか協力を求めた。パパロ司令官からは「これから検討していく」との返答があったという。
市長はこのほか、米原潜の放射能漏れを想定して市が取り組む防災訓練への参加などを求めた。
市基地政策局によると、同艦隊司令官が佐世保市長を訪ねたのは2012年以来。
米太平洋艦隊司令官 佐世保市長に就任あいさつ
- Published
- 2021/06/10 10:51 (JST)
- Updated
- 2021/06/10 12:50 (JST)
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