ソニー、Airpeak第一弾プロ向けドローン「Airpeak S1」発売

ソニーグループ株式会社は、Airpeakの第一弾としてプロフェッショナル向けドローン「Airpeak S1」を発売する。

Airpeak S1は、独自開発のモーターやプロペラ、制御システム、センシング技術などにより高い敏捷性を有し、フルサイズミラーレス一眼カメラα搭載可能機種で世界最小クラスを実現している。また機体を自由に操縦可能な送信機と、センシングによる障害物検知や自動飛行に加え、機体や飛行情報のクラウド管理による安全な飛行等により、高画質空撮映像制作をサポートする。主に映像制作クリエイターを中心にターゲットとしている。

気になる価格は、オープン価格だが、市場推定価格(税込)110万円前後とされている。詳しい発売日は発表されていないが、来週6月14日から開催される「Japan Drone 2021」の基調講演で詳細が発表されると予想される。

■運動性能を磨き上げた機体

  • 高い基本性能によるダイナミックな飛行
    最高速度90km/h(ペイロード無し、障害物ブレーキ無効時)、最大角速度180°/s(ビジョンポジション無効時)、最大傾斜角度55°(障害物ブレーキ無効時)を実現。
  • 強風下における安定飛行
    独自開発のキーデバイスを組み合わせた推進デバイスと飛行制御で最大20m/s(ペイロード無し時)の耐風性能を有し、強風下でも安定飛行が可能。
  • 独自開発の推進デバイスと飛行制御システム
    軽量で高効率、高強度、高応答性のある独自開発17インチのプロペラやブラシレスモーターに加え、これらを制御するESC(Electric Speed Controller)を搭載。推進デバイスと全てのセンサー情報を統合し、安定した飛行と高い操縦応答性を実現する。

■センシングによる安定飛行

  • 高性能センサー群で自己位置と姿勢を正しく把握
    ソニー製イメージセンサーが内蔵されたステレオカメラを機体5方向(前後左右下)に配置し、それらのカメラ情報を同時に高速処理できるソニー製ビジョンセンシングプロセッサと独自アルゴリズムを搭載。それら視界情報とIMU(Inertial Measurement Unit)、コンパス、気圧、赤外線測距などのセンサー情報を統合し、自己位置・姿勢を高精度に推定して周囲の空間をリアルタイムに認識する。これにより、屋内や橋梁下などGNSSを受信しづらい条件下でも安定した飛行を実現する。

■カメラ・レンズバリエーション

  • 幅広いカメラ・レンズを選択可能
    用途に合わせたαシステムの選択により映像制作の幅を広げることができる。α7Sシリーズや「FX3」搭載時はノイズを抑えた高い描写力、またα7Rシリーズ搭載時は高精細に、そしてα9シリーズ等では歪の少ない映像の撮影が可能。8K動画撮影が可能な「α1」も搭載可能。

■自由自在な操作性

  • 高い操作性を実現した送信機と、機体と機材を一元的に操作できるモバイルアプリ「Airpeak Flight」
    αの映像をリアルタイムに確認しながら機体やカメラ、ジンバルを操作できる。iOS/iPadOS対応のモバイルアプリAirpeak Flightは機体と送信機、カメラ、ジンバルを統合し、画面上で飛行距離やバッテリー残量などの状態確認や、各種操作、設定変更が可能。

■自動飛行による高効率ワークフロー

  • Webアプリ「Airpeak Base」によるクラウドでの統合管理
    Airpeak Baseは機材管理や飛行プラン作成、フライトログ管理が可能なWebアプリ。機材管理では使用した機材情報が自動でリストアップされ、フライトログをもとに管理する。
  • 映像制作向けミッションの作成とミッション飛行・再現飛行
    Airpeak Baseでは、高度な飛行プランを作成し、あたかも空中にレールを設置したかのように自動的に何度も機体を飛行させることが可能。タイムラインに沿って機体の位置(緯度・経度・高度)や速度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定できる。再現飛行は過去に飛行したフライトログをもとに飛行ルートとジンバル、カメラの動きを自動で再現する。

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