キャンプで〝キャンドルナイト〟! 安全に楽しく…自由に未来を考えて過ごす静かな夜

夏至と冬至に(電気の)照明を消してキャンドルの灯りで過ごそうというスローライフムーブメント「100万人のキャンドルナイト」ってご存知ですか? 夜8時から10時の2時間、電気を消してキャンドルの灯りの下、一人一人がゆっくりと考える時間を持つことを提唱している毎年恒例のイベントです。しかし、今回はイベントに参加するしないに関わらず、【キャンプにおけるキャンドルナイトのススメ】と共に、手作りできる(子どもと一緒に作れる)ジェルキャンドルを併せてご紹介します。

〝電気を消してスローな夜〟を実践するキャンドルナイト!環境や家族などこれからの未来を自由に考える

実は、もともと「キャンドルナイト」はカナダで始まった催しなのですが、その目的は当時のアメリカ大統領・ブッシュ氏の「エネルギーをどんどん使おう、原子力発電所をもっと作ろう」という政策に反発し、消灯することでボイコットの気持ちを表した、というものと言われています。

日本では、それらが転じて環境文化運動としてなじみ深いものになり、たくさんの方々に浸透してきました。

毎年行われている「100万人のキャンドルナイト」では、夏至と冬至の日に電気を消して、スローな時間を過ごすこと、地球や自分のこれからのことを自由に考える機会にすることを呼びかけています。

これまでは日本各地の会場に人々が足を運び、アコースティックライブやワークショップ、オーガニックマルシェなどの様々な企画をリアルイベントとして催していました。

しかし、2020年はコロナ感染症対策の観点から開始以来初めてオンラインでの開催となり、今年も同じくリアルイベントではなくオンラインでの開催が決定しています。

「100万人のキャンドルナイト2021」の詳細は以下をチェック!※2021年は6月20日(日)に開催。

また、このような状況の中、よりいっそう個人で何ができるのか?を考える良い機会として、キャンプやべランピングで、〝電気を消してスローな時間を楽しみ、個人で考えたり家族で語り合ったり…〟してみてはいかがでしょうか。

参考:筆者おすすめインテリアにもなるキャンドルホルダー

キャンプでキャンドルナイト!オシャレさ・楽しさだけではなく 安全に留意して準備をしよう

自宅で消灯し、キャンドルで過ごすのは普段の生活習慣もあり不便を感じることもあるかと思いますが、キャンプだったらどうでしょうか。元々ちょっとの不便を楽しむレジャーですし、自然と取り入れることができそうですよね。

キャンドルの灯りは明るさの観点で言えばランタンには敵いません。

しかし、炎のゆらめきや、キャンドルホルダーから漏れるその幻想的な光の美しさをゆっくりと眺めることができるのはキャンドルナイトならでは。

夏至や冬至の日ではなくても、キャンプでスローな夜を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

しかし、「キャンドルナイトを楽しむから」と照明を一切持っていかないのは危険です。万が一、風が強くなってしまった場合、キャンドルだけでは心許ないですし、危険も伴います。

暗くなってからお手洗いや売店などに行く場合もキャンドルではなく、懐中電灯など足元を照らしてくれる照明の方が安全です。

安全にアウトドアを楽しむために、キャンドルは楽しみを演出するためのグッズとして持参するのが良いでしょう。

もちろん、穏やかな夜であれば、キャンプサイトではキャンドルだけで静かに過ごすことができそうですね。

真っ暗になってからキャンドルを出していると色々なことが手探りになってしまいますから、陽が傾いてきたくらいの時間からキャンドルをセッティングして少しずつ灯していくと良いでしょう。

せっかくならキャンドルも手作りで!柔らかくて透き通ったジェルキャンドルを作ってみよう

ジェルキャンドルはキラキラと光を通すのが特徴です筆者撮影

キャンドルナイトへの気持ちが高まったところで、キャンドルを用意したくなると思うのですが、オシャレなキャンドルショップがご近所には無い……という方も少なくないのでは?

そんな方はご自身で作ってみましょう!ひとつだけ作る、となると材料に余りも出てきてしまいますが、たくさん作ってたくさん灯せば幻想的なキャンドルナイトを演出できますよ!

今回は、ぷにぷにとした感触が面白いジェルキャンドルを作ってみます。

通常のキャンドルのように色付けをして固めたものを、瓶の中に詰めていくだけなので、楽しく簡単に仕上げることができます。

色のキャンドルを作ってしまえば瓶に入れていくだけなので、お子さんも安心です。

【材料】
・ジェルワックス…ガラス容器に合わせた量を準備

・粉末状顔料(キャンドル用顔料)

・キャンドル専用糸芯…今回は一般的な「H芯3×3+2」という芯を使用しています

・耐熱ガラス容器

・竹串

・湯煎用の鍋、耐熱容器

・アルミカップや紙コップ(着色の際に使用)

・はさみ、カッター

・割り箸

(時計回り/左より)耐熱ガラス容器・ジェルワックス・粉末状顔料・キャンドル専用糸芯筆者撮影

耐熱ガラス容器は瓶の形を変えるだけで印象の違うキャンドルを作ることができますよ。

【作り方】

1.ジェルワックスを準備します。

ジェルワックスはぷにぷにしていてついつい触りたくなる感触です筆者撮影

2.適当な大きさに切ったジェルワックスの中心に竹串で穴を開け、芯を通していきます。

筆者撮影

ワックスでコーティングされていない芯を使用する場合は、次のジェルキャンドルを作る過程(カラーのジェルキャンドル作り工程4)でジェルを溶かした際に芯を浸して、ワックスでコーティングしておくと良いでしょう。

3.今回は用意した耐熱ガラス容器の高さがあったので、ジェルワックスの塊をいくつか重ね容器の中心にセットしておきます。

筆者撮影
筆者撮影

〈ポイント〉

※カラーのジェルだけを瓶に入れていくと色が重なり合いすぎて色が透ける感じが出ません。

※また、作る時間も長くかかってしまうので、中心部分に透明で大きめのジェルワックスを入れておくことで飽きずに綺麗に作ることができますよ。

【カラーのジェルキャンドル作り】

4.鍋に湯を沸かし、耐熱容器にジェルワックスを入れ湯煎にします。

5.ジェルが溶けたらアルミカップや紙コップなどの小分けの容器に適量流し込み、キャンドル用顔料で着色をします。ムラなく混ざったら固まるまで置きます。

6.固まったらジェルキャンドルを取り出し、カッターで好きな形に切っていきます。

カラーはお好みで!同じ顔料でも混ぜる量を変えて濃淡をつけるのもおすすめ筆者撮影

〈ポイント〉

※湯煎が一番安全!:電子レンジや電磁調理器などでもできなくはないですが、ブクブクと沸騰させてしまうと気泡がたくさん入ったり、温度が上がりすぎると発火の危険もありますので要注意です。

※固める際に厚さを5ミリ〜1センチくらいにしておけば、クッキー型などで好きな形にすることもできます。

7.カラーのジェルキャンドルを耐熱ガラス容器に入れていきます。

割りばしで入れていくと隙間に収めやすいです筆者撮影

「工程7」からは子どもたちも参加できるお楽しみの時間です。用意したカラーのジェルキャンドルを好きなように瓶に入れていきます。全部カラーのものを敷き詰めてもいいですし、クリアのものを用意して透き通るような仕上がりにするのもおすすめです。

瓶を揺すっても中のジェルが遊ばないようにカラーのジェルを瓶全体に敷き詰めたら完成です。

ジェルから出ている芯が長い場合は1センチ程度にカットしておくと良いでしょう。

日中はキャンプサイトや窓辺に飾って、キラキラと陽が透ける様子を楽しんで、暗くなってきたら火を灯して、漏れる光の色を見つめるのもおすすめです。

筆者撮影

【注意点】

今回は色付けしたジェルキャンドルだけで仕上げましたが、一般的には貝殻やドライフラワーなどの装飾品を一緒に入れているものも多く見かけます。

キャンドル以外の物を入れる場合は一緒に燃えてしまう可能性もありますから、芯から離して置くか、ガラス容器を二重にして飾りを入れる部分は炎に触れないようにするという工夫をしましょう。

扱いやすいおすすめジェルワックスはこちら

キャンドルナイトは家族でゆっくり話ができる良い機会!キャンプやべランピングでスローな時間を

暖かい日も増え、キャンプが楽しいシーズンも遠くはありませんね!自然に触れ、身も心もリフレッシュしたら、夜は静かにキャンドルの光で過ごすのもおすすめです。これを機に、自分のこれまでのことや家族のこれからのことなど、みんなで話してみませんか。

キャンプなどのアウトドアで、おうちのべランピングで…安全に楽しくキャンドルナイトを過ごしてくださいね。

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