コロナ禍、苦境でも真心込めて… 熊本市の染工場、和手拭い生産続く

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干し場につるし天日干しされた裁断前の和手拭い=9日、熊本市西区の間林染工場
高さ10メートルの干し場から見下ろした裁断前の和手拭い

 熊本市西区島崎の間林染[まばやしせん]工場で、和手拭いの生産が続いている。9日は、高さ約10メートルの干し場に裁断前の長さ20メートルほどの生地が幾重にもつるされ、吹き抜ける風に揺れていた。

 1924年創業で、「注染[ちゅうぞめ]」と呼ばれる昔ながらの手染めを守り続ける。博多祇園山笠や県内の夏祭り、藤崎八旛宮例大祭向けなどに主に出荷。年間生産約8万枚の大半が5~9月に集中する。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で、昨年に続き今年も多くの行事が中止となり、注文は激減。間林修社長(49)は、「苦境は続くが、使ってくださる方々に感謝しながら真心を込めて作っていきたい」と話していた。(小野宏明)