「お城行った?」小田原駅に階段アート 素通り阻止へ観光PR

小田原駅東口にお目見えした階段アート=小田原市栄町

 小田原城への観光をアピールしようと、小田原駅東西自由連絡通路の東口階段に階段アートが設置された。6日には、お披露目を兼ねて市民が扮(ふん)した甲冑(かっちゅう)隊がサプライズで駅前に馳(は)せ参じ、買い物客らに小田原観光をPRした。

 階段アートは市や周辺商業者らでつくる「小田原城誘客プロジェクト実行委員会」が設置。幅5メートル、35段約5メートルの高さに伝統工芸でもある寄木細工と北条家の家紋である「三つ鱗」をイメージし描かれた。箱根観光の「通り道」として素通りされてしまうことも多いだけに、「お城行った? ざっくり10分だよ」とメッセージを添えるなどして、城まで足を伸ばしてもらおうと工夫している。

 関係者向けの記念撮影会には「小田原北條手作り甲冑隊」が、槍(やり)や鉄砲を手にして出陣。買い物客らも笑顔でスマートフォンを向け、甲冑隊の勝又裕司さんは「新型コロナの影響で今まで出陣がなかなかできなかった。城と甲冑をアピールする場ができてよかった」と話していた。

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