【東京五輪】大記録ならず…馬術・法華津「80歳4か月」の史上最高齢出場の夢、潰える

法華津寛

日本馬術連盟は10日、東京五輪の馬場馬術代表として日本オリンピック委員会(JOC)に推薦する3人馬、リザーブ1人馬を発表。同種目で五輪史上最高齢出場(80歳4か月)を目指していた法華津寛(80)は代表に入ることができず、大記録はついえた。

法華津は前回の東京五輪(1964年)に23歳で出場。製薬会社の社長を務めた後に競技復帰し、2008年北京大会で44年ぶりに出場を果たした。12年ロンドン大会出場の後、最高齢記録がかかった16年リオ大会はパートナーの馬が体調不良のため断念。2度目の東京大会なる今回は1920年アントワープ大会の射撃、オスカル・スバーン(スウェーデン)の72歳10か月を大幅に更新するチャンスだったが、この日に正式に夢は破れた。

法華津は新型コロナウイルス感染拡大が始まった昨年3月以降、ポルトガル・カスカイスでパートナーのザズーとともにトレーニング。開催に懐疑的な見解を示しつつも「五輪のあるなしにかかわらず、毎日自分と馬のトレーニングに励む今日この頃です」と準備を進めていた。自らの引き際については「出られても出られなくても東京が最後。未練は全くありません」と語っており、2024年パリ五輪は目指さないとみられる。

なお、代表の3人馬は北原広之(ウラカン)、佐渡一毅(ルードウィッヒ)、林伸伍(スコラリ4)、リザーブは高橋正直(ルビコンユニテクノ)に決定した。

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