SDGs推進 教授ら3人大臣表彰 長岡技科大で活動 学生とゲーム制作など

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文部科学大臣賞表彰を受けた長岡技術科学大の山口隆司さん(右)と勝身麻美さん=長岡市上富岡町の長岡技科大
市坪誠さん

 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を普及、推進する新潟県の長岡技術科学大学の活動に携わった研究者ら3人が、本年度の文部科学大臣表彰を受けた。2016年度から推進に取り組み、学生と共同でのゲーム制作や長岡市内外の学校での講演などが高く評価された。技科大は、受賞を励みにさらに普及に力を入れる考えだ。

 文科大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解の促進などで顕著な成果を収めた研究者らが対象となる。技科大からは、SDGs推進の中心を担った山口隆司教授(53)、勝身麻美UEA(エデュケーションアドミニストレーター)(47)、前技科大教授の市坪誠豊橋技術科学大学教授(55)の3人が選ばれた。

 SDGsは国連が15年に定め、30年までに世界各国が協力して達成するとした目標。長岡技科大は16年度からSDGs推進を活動目標とし、一部の授業科目にSDGsの名称を入れ、全学的に取り組んできた。

 17年度には学生と教員が共同でゲーム開発にも着手。すごろく遊びやボードゲームで国際社会が抱える課題を学べる内容だ。大学のホームページで無料公開しており、企業での研修にも用いられている。5月にも、勝身UEAが中心となり新たなゲームを開発した。

 学外での講演活動にも力を入れている。5月下旬には小千谷市の小千谷高校で授業。SDGsの各目標を解説し、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を説明した。山口教授が開発した水処理システムも紹介し、技科大での技術開発が世界の水資源確保に貢献できると話した。

 活動は国際的にも評価され、18年には国連から東アジア唯一の「ハブ(拠点)校」に3年の任期で任命された。今月1日には、24年までの2期目としても引き続きハブ校の任命を受けた。

 山口教授は「長岡発のアクションが世界に波及するという意識が重要。世界という土台で、自分に何ができるかを考えるきっかけになってほしい」と話す。また勝身UEAは表彰を受け、「工業系大学として、実践的な技術開発に力を入れると共に、SDGsを市内、県内にさらに広めていきたい」と意気込んでいる。