夏の高校野球神奈川大会、運営費をネットで資金調達 目標500万円

入場制限を設けて有観客で行われた今春の県大会準決勝=5月、横浜スタジアム

 7月10日に開幕する全国高校野球選手権神奈川大会の運営費用を捻出しようと、神奈川県高野連はインターネット上で寄付金を募るクラウドファンディング(CF)を開始した。1口千円で目標額は500万円。同31日まで受け付けている。

 県高野連によると、今夏の関東地区では唯一の取り組み。新型コロナウイルスの長期化で財源の柱だった入場料収入が減少しており、感染防止策を講じるための支出も増えたという。

 今春の県大会は4回戦以降を上限付きの有観客で開催した。榊原秀樹専務理事は「神奈川は観客数が多くてお金に余裕があると思われがちだが、大会前に学校へボールや(捕手の)レガース一式を配給しているため内部留保などはほとんどない」と説明する。

 神奈川大会も1回戦から人数制限を設けて開催する方針。約40年ぶりに入場料を値上げし、大人800円、生徒(中高生)300円となる。榊原専務理事は「選手の練習の成果や夢の舞台をつくるために協力をしてほしい」と呼び掛けている。詳細は県高野連のホームページへ。

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